最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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この試合の≪≫はオーストラリアの言葉を話しています。


脆さ

2回裏。私達日本代表の攻撃は4番の清本からだけど……。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

オーストラリア代表のバッテリーは敬遠。しかも清本の背中側にボールを投げていた。

 

(やはり清本の対策はちゃんとしてるみたいだね)

 

こうなってくると本当に1点勝負になりそうだよ。

 

 

カンッ!

 

 

5番の剣さんが初球から打っていく。本来なら一二塁間を抜ける当たりなんだけど……。

 

≪任せて!≫

 

オーストラリア代表の二重内野守備によってかなり前に出ていたライトがこの打球を処理。ゲッツーになってしまう。

 

「ああっ!?ゲッツー取られちゃったよ!」

 

「これがあるから、オーストラリア代表の野球は手強いんだよね。あの前進守備を抜ける当たりを打ったとしても、外野の3人は中でも足がかなり速い……。少なくともフライならあっという間に追い付かれるよ」

 

(そしてそれは美雨も同じ……。アタシと一緒に頑張ってきたのもあるし、オーストラリアのシニアにいた時もきっと並々ならぬ努力をしてきたんだろうな~)

 

「……アタシも負けてられないなぁ」

 

「いずみちゃん……?」

 

「何でもない☆」

 

金原と王さんは互いに同じ学校の仲間だから、この試合に対して何かしら思ってそうだよね。そして両方共この試合では1番を打っている……。

 

最も多く打席が回ってくるこの2人が攻撃の為の鍵を握っていそうだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一進一退の攻防が続くね~」

 

「日本代表はオーストラリア代表の二重内野守備を越える事さえ出来れば突破口が開けると思いますが……」

 

「でも事は簡単にはいかないわね」

 

「その一方で日本代表の守備も負けじと足の速さを活かした守備をしているわ」

 

「……私はああいう強引な守備は好みませんね」

 

「アリアのプレースタイルは『綺麗に、堅実に、確実に』がモットーだったわね。だからああいう泥臭いプレーが嫌いなのかしら?」

 

「それもありますが、あのセカンドの人の守備は強引過ぎます。あれではそう遠くない内にトンネルをしても可笑しくないでしょう。下手をすればこの試合で……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イニングは進んで4回表。両チームここまで無失点で抑えている。オーストラリア代表の守備力も去る事ながら、日本代表も渡辺さんのピッチングとバックの守備も負けてはいない。まぁ私達は未だにノーヒットだけどね……。

 

(打順は再び1番の王さんか……)

 

当然ながら彼女も足は速い。加えて小技も得意としてるから、勝負の仕方には気を付けた方が良いだろう。

 

 

カンッ!

 

 

王さんは初球から打っていき、鋭い打球はセカンド正面へ。

 

「任せろ!」

 

セカンドの雷さんは素早い動きで打球を追う。しかし……。

 

 

スカッ!

 

 

「えっ……?」

 

瞬間、雷さんはトンネルをした。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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