最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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3姉妹連携

カンッ!

 

 

先頭のウィラードさんを打ち取った直後、6番のエルゼ・シルエスカさんに三塁線抜けるヒットとなった。

 

(流石に奇跡のレフトゴロは2度もないか……)

 

「す、すみません……」

 

「気にしなくても良い。むしろ私のピッチングはランナーが出てからが本番……」

 

「えっ?」

 

「朝海姉さん。次の打者に対してゲッツーを狙うから、そのつもりで……」

 

「わかったわ。夕香にもそう言っておく」

 

夜子さんが朝海さんに何やら話していた。もしかして3姉妹連携とやらが発揮されようとしてるのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ウィラードは打ち取られましたが、次の打者が塁に出ましたね≫

 

≪アメリカ代表は1番~9番の全員がスラッガーレベルであり、その内の何人かは安定したバッティングも得意としているからな≫

 

≪今打ったエルゼちゃんもその内の1人だね≫

 

≪ん……?あのセカンド、随分前に出てないか?≫

 

≪……本当ですね。あれでは頭を抜いて打ってくださいと言っているようなものです≫

 

≪何か作戦でもあるのかな?≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セカンドの人……確か三森さんだったわよね?滅茶苦茶前進してない?」

 

「あれだと頭を越されたらヤバいかもね~」

 

「多分大丈夫だよ」

 

「ヨミちゃん?」

 

「三森さんは夏大会の決勝戦で当たった相手だから、なんとなくわかるんだ。アメリカ代表の人達をあっと言わせる守備を見せるって」

 

「……そうだね。私達と試合した時も、混合試合で試合をした時も、三森さん達の守備力は生半可なバッティングじゃ抜かせないと思うよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんだあのセカンド?あんなに前進して……)

 

(あれは何かありますね。決して油断せずに、対処してください)

 

ワンアウト一塁。次は7番打者だ。

 

(7番のパトリオさんは今年のアメリカ代表の中でも生粋のパワーヒッターです。甘い球に気を付けて投げてください)

 

(了解)

 

1球目。夜子さんは低めにストレートを投げる。

 

(フン、セカンドの頭を抜くなんてな……)

 

 

カンッ!

 

 

「!?」

 

(簡単に出来るんだよ!)

 

パトリオさんは今年のアメリカ代表のメンバーの中では上杉さんに次いでホームランが多いパワーヒッター。それだけに今のヒットを狙う当たりは想定外のものだった……。

 

「……センター!」

 

「オッケー!」

 

しかし夜子さんはそれを想定していたのか、センターの夕香さんがセカンドの頭を越えた時に備えてカバーに入っており、持ち前の走力を活かして、パトリオさんが打った打球をキャッチ。そのままセカンドへと送球した。

 

『アウト!』

 

セカンドにはカバーに入った友沢が。そして友沢はファーストへと送球。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

結果的にセンターゴロからの8、6、3のダブルプレーとなった。3姉妹連携の凄さがこの試合を通して改めてわかった気がする……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪今のプレーは上手かったな。あのセンターが前進したセカンドのカバーを行っていた……≫

 

≪思えばあのセカンドがあそこまで前進していた時点で気付くべきだったのかも知れませんね。センターがセカンドのカバーをしていると……≫

 

≪まぁ普通はそんな事を予測出来ないんだけどね。今投げてる子と、セカンドの子、そしてセンターの子は三つ子みたいだし、彼女達からしたら当然の連携だったんじゃないかな?≫

 

≪成程……。三つ子……と言えばシルエスカ姉妹もそういえば双子でしたね。若干守るポジションがあの三つ子とは異なりますが、姉妹ならではの連携とかも出来るんでしょうか?≫

 

≪エルゼちゃんをセンターに入れたら似たような事は出来るかもね。やった事はないから、憶測でしか言えないけど……≫

 

≪何にせよ簡単なヒットでは点を取る事が出来ない……という訳だ。アメリカ代表はかなり苦しい展開を強いられるだろう≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪くそっ!あのセカンドとセンターに誘導されていたのか!≫

 

≪でも惜しかったわね。あれは彼女達でなければ間違いなくヒットだったわ≫

 

≪だからこそあの連携が上手く機能したのでしょうね。彼女が先発を任される理由もあの連携が主になると思います≫

 

(その辺りも瑞希さんの差し金……ですかね。或いは過去に世界一の投手と呼ばれた監督の早川茜さんの指示でしょうか……?何れにせよ厄介な事には変わりありません)

 

≪こうなってくると点を取る方法はホームランしかないかもな。次は一発狙ってやる!≫

 

≪もちろん私達もそのつもりよ≫

 

≪そうね≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三森さん達の連携……更に上手くなってない?」

 

「そうだね。次に当たる時は今まで以上に苦戦するかも……」

 

「美園学院……だっけ~?あの守備連携は中々厄介かもね~」

 

「そうですね。でも最後に勝つのは私達新越谷ですよ!」

 

「おお~。大きく出たね~。頼もしいね~」

 

「それがヨミちゃんですからね……」

 

「いやいや~。自信がある事は結構だよ~?それが過剰で無謀じゃなければね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナイスプレー。姉さん達」

 

「まぁウチ等3姉妹なら当然よね」

 

「でも夕香のセンターも大分様になっているわ。これはポジションの見直しが必要かも知れないわね」

 

「姉さん達も投手をやってみれば良い。そうすれば来年以降の私の負担が減るから……」

 

「それは私達の高校に入ってくる投手陣次第ね」

 

ベンチに戻ると、三森3姉妹がそんな会話をしていた。

 

(もしも朝海さんや夕香さんも投手をするとなると……かなり厄介になる?)

 

三つ子ローテーションなんか組まれたりして、打者によって臨機応変に対応してくる三つ子ピッチングが厄介になりそうだよ。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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