「あ、朱里ちゃんと一緒に暮らしてるって……」
「ど、同棲って事!?」
「い、一体どういう事なの!?」
うわっ!?ほぼ全員がこっちに詰め寄って来た!
「朱里、皆には説明するべき。私達の関係を……」
「誤解を招く発言は止めようか」
いや、多分そのせいでこの状況になってると私は思ってるんだけど!?まぁ皆には話そうと思ってたし、丁度良いって言えばそうなんだけどね?
「と、とりあえず説明するので、離れてくれるとありがたいです……」
私がそう言うと、皆は離れてくれた。あー、びっくりした……。
「えっと、どこから説明したものか……。彼女は陽春星。この名前で大体わかると思うけど、梁幽館のOGである陽秋月さんの妹になるよ」
「でもなんで梁幽館じゃなくて、新越谷に?」
「実を言えば元々新越谷に入るのは決まってたらしいんだ。去年の夏大会で私達が梁幽館に勝ったあの日から……」
「姉が所属していたチームに勝ったこの新越谷というチームに興味が湧いた。だから親にお願いして、日本に留学……もとい新越谷に入る許可をもらった」
「それはわかったけど……な、なんで朱里ちゃんとど、同棲する事になったのかな?」
同棲じゃなくてホームステイだから!色々誤解が生まれちゃうから!
「あー、それに関しては私も台湾代表と試合するまでは知らなかったんだよね」
「親にはホームステイを条件に日本留学を許可してくれた。あの世界大会で日本代表と当たる事になった時、私と一緒に生活してくれる相方を探してた……」
「それで朱里の家がホームステイ先になったのか……」
「他にも凄い選手は沢山いた……。でも台湾では私があそこまで完璧に抑え込まれるなんてなかった。朱里と対峙した時、こんな選手が日本にいるなんて……と思い、私は朱里と共に生活する事を心に決めた」
「……という経緯で早川家が春星のホームステイ先に任命されたって訳」
私もその話を秋月さんに聞いてびっくりしたんだからね!?母さんは前以て知ってたみたいだし、置いてけぼりを食らった気分だったよ……。
「で、でもあの台湾代表の4番打者が入ってくれてありがたいよ!」
「スラッガーって事で、雷轟や大村さんにとって良い刺激になると思うし、仲良くしてほしい」
「もちろん!」
「来る者拒まず、去る者追いかけます!」
なんかそれ川原先輩と渡辺が入った時にも聞いた気がする……。出来れば去る者は追わないであげてほしいないとは思うけど。不祥事の元になりかねない。
「じゃあポジションの紹介なんかは実技も兼ねて、グラウンドに出てやってもらう」
「はい!」
「わかりました」
「遅れは取らない……」
3人は着替えてグラウンドへ……。私達もそれに着いて行く。
グラウンドに出たら、3人は改めて自己紹介を……。
「1年生、初野歩美です!メインポジションはセカンドですが、サード、ショート、ファーストもいけます!」
「ライバル出現ね……」
「しかも投手と捕手以外の内野もいけるみたいだから、該当するポジションの人間は皆ライバルになるだろう」
確かに初野の守備は安定してるし、バックに付いてると心強い部分はあるね。守備方面では茶来よりも上だろう。
「1年生の木虎藍です。ポジションは捕手と、二遊間を守る事がたまにあります。よろしくお願いします」
「2人目の捕手が入った事で、珠姫と交互に休む……というのも出来そうだ。期待してるぞ!」
「精一杯やらせていただきます」
今までは山崎さん以外にまともな捕手がいなかったから、木虎の加入はかなり大きい。これで山崎さんの負担も大幅に減ると思う。
「……陽春星、1年生。ポジションはショート。この新越谷で日本一のスラッガーを目指してます」
「むむむ……!」
「こっちもライバル出現だな……。台湾代表の試合見た限りだと、守備も上手いし……」
春星は打撃面で雷轟や大村さん、守備面では川崎さんのライバルになる。まだ2年生だから、焦りの気持ちは小さいと思うけど……。
「…………」
「あれ?誰かグラウンドを見てるよ?」
「本当だ!新入部員かな!?」
「ちょっと呼んでくるね!」
雷轟と武田さんがグラウンドを見ている人に声を掛けに行った。果たして本当に新入部員なのだろうか?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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