最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

1431 / 1797
部内紅白戦④

1回裏。私達の攻撃、1番はチーム山の山(リーダー)こと山崎さん。

 

(あの大ベテランである猪狩プロの親族……。本当に猪狩プロと同じ球種を投げられるとしたらスライダー、カーブ、フォーク、そして決め球のライジングショット)

 

ライジングショットとは母さんの決め球だった燕と類似しているけど、ホップする威力は燕よりも数段上なのだ。更に猪狩プロはそのライジングショットを3段階に分けて投げる事が出来る。つまり化物投手だ。アラフィフとは思えない……。

 

そんな猪狩さんが投げる第1球……記念すべき壁当て以外での1球目だね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『!?』

 

「は、速い……」

 

『ス、ストライク!』

 

猪狩さんの投げる球に私達全員……特に猪狩さんの球を受けている木虎が驚いていた。

 

「な、なんつー球投げんだよ……」

 

「壁当てしかやってこなかったって言ってたけど、それだけでここまでの球が投げられるんですかね……?」

 

猪狩さんのバックを守ってる川崎さんと初野が私達全員の気持ちを代弁していた。確かに今のストレートは大豪月さんクラスの球威だった。ど真ん中に投げられたにも関わらず、山崎さんが手を出せないなんて……。

 

(凄い……。こんな球を受けたの初めてよ。しかも猪狩先輩には他にもカーブ、フォーク、スライダーがあるって言ってた。早い内に試しておきたいわね……)

 

「…………」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「い、今のスライダー!?」

 

「あ、あんなに速いスライダー、見た事ないわ……」

 

あの速度から曲がるってヤバくない?風薙さんクラスなんだけど!?

 

(まさか世界大会が終わったばかりなのに、こんな刺激的なピッチングを目にするとは思わなかったよ……)

 

しかし風薙さんに比べればまだ付け入る隙はある。そこを突いて打つしかないね。でも……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「今度はカーブ……。ゾーンを通ってるから、ワンバン寸前でもストライク判定になるのね」

 

「まさか珠姫が1球も当てられないなんて……!」

 

「ストレートも変化球凄く速い……。球速で球種を見極めるのは無理そうだよ」

 

「むしろバットが振れるだけで充分凄いわよ」

 

少なくとも一巡では打つのが難しそうだ。あれ程の球を初見で打てそうなのは……。

 

「……確かに速いけど、あれくらいなら問題ない」

 

チーム山の4番……陽春星。台湾一のスラッガーだ。確かに春星なら猪狩さんのストレートと変化球に着いていけるだろう。

 

「チーム虎の4番に負けない打撃を見せる。朱里は私があの投手を打ち砕くのを見てて」

 

(敵に回ると厄介な選手だったけど、味方に回ると頼もしい。雷轟と切磋琢磨しながら彼女の成長を見守るかな)

 

まぁその前に最低でも同点に追い付きたいけど……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

藤田さん、川原先輩も三振。木虎のリードもあるとは言え、初心者があの3人を打たせないって凄いよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナイスボールです」

 

「……ありがとう。私も投げやすかった」

 

「この調子で向こうのチームを抑えていきましょう」

 

「任された……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。