最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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3校混合チームVS黒獅子重工+洛山合併チーム①

『プレイボール!』

 

試合開始。私達は後攻だ。

 

(一応夢城さんのデータが取れるのと同時に、特別メニューAの途中仕上がりを確認する良い機会か……)

 

(さて……連中の仕上がりはどのようになっているか、夢城由紀で見せてもらうぞ)

 

夢城さんが振りかぶって投げる。あれは鉞投法か……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

球速は朝倉さんと久保田さんの中間くらいか……。つまり滅茶苦茶速い。

 

「鉞投法ですか。高校生でお目に掛かるとは思いませんでしたね」

 

「由紀が本格的に野球を始めたのは遠前高校に入ってから……。天王寺先輩によって育成された選手の1人なのよね」

 

ウィラードさんの発言によって夢城さんが超初心者なのがわかった。やっぱりあの人とんでもないな……。

 

(しかし鉞投法には弱点がある……。それに気付かない程向こうも甘くはない)

 

しかも向こうの先頭打者はエルゼ・シルエスカさんだ。鉞投法の弱点に気付かないとは思えないけど……。

 

 

カンッ!

 

 

「セカンド!」

 

「まっかせて!」

 

 

『アウト!』

 

セカンドの日葵さんによるファインプレー。というかよくあんな鋭いライナーに届いたな……。流石、白糸台のレギュラーという訳か。

 

「ねぇねぇ朱里ちゃん!」

 

「どうしたの武田さん?」

 

「夢城さんって変わったフォームで投げるよね。今までの試合では見た事がないんだけど……」

 

「あれは鉞投法と言って、大きく足を上げて投げるフォームだね」

 

「なんか独特だねぇ……」

 

それはそう。なんなら初心者がやるフォームじゃない。夢城さんの身体のバネとか、柔らかさとかがないと出来ないものだ。天王寺さんはどうやって夢城さんに鉞投法の指導をやってのけたのか気になるね。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

黒獅子重工+洛山の混合チームは初回無得点に終わった。

 

「ナイスピッチ~!」

 

「ナイスピッチ~!」

 

なんか武田さんと雷轟が夢城さんを称えていた。なんだこの光景は……。

 

「よーし!先制点取ってくるね~!」

 

3校混合チームの先頭打者は初回出塁率がほぼ95%越えの佐倉日葵さん。味方にすると頼もしいの一言に尽きる。

 

(洛山の先発は……黛さんか。確か癖のある変化球で相手打者を凡退させるピッチングをするんだよね)

 

大体6、7割の力で投げて、要所でそれ以上の力で投げて得点には至らせない……という状況とチームの戦術によっては厄介極まりない。そんな投手に対して日葵さんはどのような攻め方をするのか……。

 

 

コンッ。

 

 

『初球セーフティバント!?』

 

球場全体から予想外の声が響き渡る。初回の初球からセーフティバントをするのが想定外過ぎたのだろう。敵どころか、味方もびっくりの1手だ。ただ姉の陽奈さんと白糸台の代表者は然程驚いていないのを見ると、白糸台内では頻繁に起こってるのかな?

 

『セーフ!』

 

日葵さんは悠々と一塁に辿り着く。ノーアウト一塁のチャンスとなった。

 

(あの機動力はやっぱり厄介だよね……。敵に回った時に備えてあの機動力と、最悪彼女が出塁してしまった時の対策を考える必要がある……か)

 

味方である内に対策を講じる必要があるね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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