最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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地獄の封鎖野球②

相手チームのライトの腕に重りが装着されて、試合再開。

 

「ライトの肩を、潰されましたね……」

 

「あそこに持っていかれると長打コースだね~」

 

「よーし!この勢いを維持しながら、次に繋ぐデース!」

 

「まぁこっちのやる事は変わらないけどね~。でも前の試合と同じ展開っていうのは面白くないかな~」

 

「非道さん、それなら……」

 

「成程ね~。良いよ良いよ~。今まで投げてこなかった決め球を投げちゃって~」

 

「ありがとう、ございます……」

 

1点取って尚もノーアウト一塁。3番のバンガードさんに対して黛さんが投げたのは……

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「い、今の球って……」

 

「カーブ……だよね?」

 

「う、うん。カーブには間違いないんだけど……」

 

「あんなカーブは初めて見るね」

 

あんな直角近くに折れ曲がるカーブなんて、今の今まで見た事がない……。ましてや黛さんはあんなカーブを投げてはいなかった。

 

(驚いているね~。これぞ黛ちゃんがこの洛山高校で編み出した決め球の1つ……『剃刀カーブ』だよ~。普通のカーブとは違って縦に、それもほぼ直角に折れ曲がるから、普段黛ちゃんが投げているカーブとも差別化が出来るんだよね~)

 

(まさか、この合宿で、投げるとは……思いませんでした)

 

(まぁ黛ちゃんの真の実力を知らしめたかったし、丁度良いんじゃないかな~)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「あの変化……見覚えがあると思えば、『剃刀シュート』と類似していますね」

 

か、剃刀シュートだって!?昔のプロ選手が決め球として使っていたのは知ってたけど、それ以来継承選手はいなかったって話なのに……。

 

「確かに……似てるわね。それを黛さんはカーブで投げているって事?」

 

「そうなりますね。宛らそれは剃刀カーブ……と言ったところでしょうか」

 

「剃刀カーブってなに?普通のカーブとは違うの?」

 

武田さんが疑問符を浮かべていると、二宮が解説を始めた。

 

「カーブ系統の球種は主に2種類の変化があります。1つは横に変化するカーブ、もう1つは縦に変化するスローカーブですね。黛さんが今バンガードさんに投げているカーブは縦の変化に近く、その為に曲がり落ちる時は重力も加わってより激しく曲がっています」

 

「ヨミちゃんのあの球もどちらかと言えばその系統に当てはまるかな。変化の原理は厳密には違うけど……」

 

「ほぇ~!」

 

二宮の説明に山崎さんの捕捉が入って、武田さんは目から鱗のような反応を見せていた。なんか見ていて面白いね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「ああっ!バンちゃんが三振に!?」

 

「これまでの黛さんが投げる球には大きな変化がありませんでしたが、ああも露骨な変化球を混ぜられると、バンガードさんが打つのは困難になるでしょうね」

 

(だからこそ……今の覇竹のスイングを身に付け、夏大会までには『大きい変化の球に弱い』……というバンガードさんの短所を克服させる必要がありますね)

 

「真深、あのカーブは打てそうかしら?」

 

「……なんとも言えないわね。あれ程のカーブは中々お目にかかれないし、打席でじっくりと見ないと」

 

上杉さんも剃刀カーブの攻略には難儀しそうだと言っている。確かにあれは打つのが難しそうだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナイピ~」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「実践投入は初だったけど、上手く投げられて良かったね~」

 

「はい……。あの、次の上杉さんですが……」

 

「OK~。私もそのつもりだったから、丁度良かったよ~」

 

(まぁあっちの方はまだ見せなくても良いかな~?多分黒獅子重工の人達か大豪月さんが続きを投げると思うし~)

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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