「諸君!此度の試合はご苦労だった……。これにて一部を除いた地獄の合宿全プログラムを終了とする!」
社長の一言によって脱力した人がちらほらと……。まぁ練習メニューは滅茶苦茶キツかったもんね。何食わぬ顔でさっきまで試合してたけど、生きているのが不思議なレベルでキツかったもんね。何なら試合に出てない人達にとってはこの試合こそが休憩ポイントだったもんね。
(ちなみにその一部というのは特別練習メニューを設けられた私達の事なんだけど……)
私とウィラードさんの水切りは今日の時点でまだ18回が最高で、雷轟と上杉さん、バンガードさんの3人は竹の葉がまだ1割くらい残っている……。薪割り組の方はわからないけど、恐らくはまだ未完成なんだろう。
「明日で諸君はそれぞれ元の地に帰る訳だ……。よって今宵は宴だ!思う存分騒げ!!」
『わぁーっ!!』
社長の一言によって今度は騒ぎ始めた。さっきまで経たり込んでいた人達とは思えない……。
「夜までに時間があるから、それぞれ練習するも良し、休むも良し!それぞれ思い思いに行動せよ!!」
『おおっ!!』
皆急に元気を取り戻したね……。
「……私はとりあえず食事の準備をする。今日はいつもよりも量が多いから、姉さん達も手伝って」
「もちろんよ!」
「夜子の料理の手伝いが出来るなんて光栄だわ」
「大袈裟……」
この3姉妹は相変わらずなんだと思ってしまう。夜子さんによって朝海さんと夕香さんの胃袋を掴まれ、夜子さんの料理なしでは生きていられなくなるという……。恐ろしい話だ。
「行きましょう早川さん。私達も早いところ完全なものに仕上げないと」
「それもそうだね」
あの3人の事を私が気にする必要もないかな。私達は私達の練習で手一杯なんだから。
特別練習メニューもそこそこに、食事の時間になったので、私達は1度練習を切り上げた。
「あ、相変わらず豪勢な食事ね……」
「今回も力作」
夜子さんが作ったのは海鮮丼をメインに、麻婆豆腐、ビーフシチュー等々和洋中となんでもござれといったラインナップだった。なんでこの人がプロの料理人じゃないのか不思議でならないレベルだよ全く……。
「この馳走は合宿に生き残った記念として作られたものだと思い、可能な限り食べるが良い!!」
ちなみに夜子さんは社長からシェフと呼ばれている事もあって、この合宿の食事を作った事により、給金をもらっているらしい。何?私達が知らないだけで、夜子さんは実は黒獅子重工の雇われシェフだったりするの?
「あぁ~!相変わらず夜子の作ったご飯は美味しいわ!」
「本当ね。夜子の食事を食べる為だけにこの合宿に参加したと言っても過言じゃないもの」
お願いだから、そこは過言であってほしい。今後三森3姉妹の見る目が変わってきそうだから……。
(でも朝海さんと夕香さんの気持ちもわからない事もない。材料が限られているとは言え、手作りでここまでの料理を作れるなら、外食なんて必要ないもんね……)
流石にあそこまで大袈裟な反応はしない……と思うけど。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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