最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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練習試合!新越谷高校VS天下無双学園①

天下無双学園との練習試合当日。どうやら向こうがこっちに来てくれる手筈らしいけど……?

 

「あっ、お久し振りです。朱里先輩!」

 

「沖田……」

 

「はいっ!沖田さんですよ~!」

 

しかし沖田を見ると橘を思い出してしまう。2人共性格的にも似てるし…。

 

「今日はよろしくお願いしますね!」

 

「こちらこそ」

 

「じゃあ沖田さんは新越谷にいる他のお三方にも声掛けに行ってきますね~♪」

 

鼻歌を歌いながら沖田は走って行った。今から投げるんだよね?リリーフだったとしても、そんな全力で走って大丈夫なの?

 

(二宮の情報によると、沖田は川越シニアに入る前は病弱だったらしく、よく吐血をする子だったみたい。シニア時代にそれが見受けられなかったのは完治したのか、それとも……)

 

まぁ私が気にしても仕方ないかな。そういうのは全て本人の体調管理をきちんとしていれば良いみたいだし……。

 

「あの~、すみません」

 

「ん?」

 

続けて私に声を掛けてきたのは長い茶髪を靡かせた、沖田と比べてかなり大人っぽく見える女性だった。

 

「先程チームメイトがそちらに行ったと思うんですけど、どこに行ったか知りませんか?」

 

「……彼女なら、あっちに行きましたよ」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

彼女は一礼して、沖田が走って行った方向を歩いて行った。

 

「……綺麗な人だったね」

 

「わっ……!いつの間に私の背後にいたのさ雷轟」

 

「あの人と話してる間にだよ。朱里ちゃんはあの人をじっと見てたよね?」

 

「まぁ確かに長い茶髪を靡かせた姿は絵になるなとは思ったけど、それ以上の事は何もないよ」

 

「ふーん……?」

 

なんかジト目でこっちを見てるんだけど……。私が何をしたと言うんだよ?

 

(でも何故だろうか?彼女を見ると上杉さんを思い出す)

 

髪色や髪の長さは確かに似てるけど、単純にそれだけじゃないような……?

 

「そろそろ今日のオーダーを発表するよ~!」

 

芳乃さんの一言で雷轟は嬉しそうに芳乃さんの方へ。助かった……。後でわかった事だけど、先程沖田を探していた彼女は土方さんというらしい

 

それで芳乃さんが発表したオーダーは……っと。

 

 

1番 ファースト 中村さん

 

2番 セカンド 初野

 

3番 センター 主将

 

4番 レフト 雷轟

 

5番 ショート 春星

 

6番 サード 藤原先輩

 

7番 ライト 私

 

8番 キャッチャー 木虎

 

9番 ピッチャー 渡辺

 

 

「川越シニアOGの子がいるから、こんな感じのオーダーを組んでみたよ!」

 

「中々上手い具合に川越シニア出身の面子が埋まったな」

 

確かに私、渡辺、木虎、初野の4人が良い具合にスタメンに入ってるし、1年生の3人を試すという名目も達成している。

 

「向こうのオーダーももらってきたよ~!」

 

「あっ、見たい見たい!」

 

芳乃さんが天下無双学園のオーダー表をもらってきた。そのオーダーは……?

 

 

1番 センター 柳生さん

 

2番 セカンド 宮本さん

 

3番 ピッチャー 沖田

 

4番 キャッチャー 土方さん

 

5番 サード 近藤さん

 

6番 ファースト 坂本さん

 

7番 ショート 佐々木さん

 

8番 ライト 岡田さん

 

9番 レフト 山崎さん

 

 

うーん……。改めて見ると本当に剣豪や新選組の人物の名前で固まってるなぁ。

 

「向こう曰く、1年生を多めに投入しているみたいですね」

 

私達と目的も似てる……と。それよりも……。

 

「岡田……」

 

「山崎……」

 

自分の名字を嬉しそうに呟いている主将と山崎さんをどうしようか……。山崎さんはベンチスタートだから良いとして、主将はスタメンなんだし、復活してもらわないと……。

 

「ほら怜、そろそろ試合が始まるわよ」

 

「そ、そうだな……」

 

藤原先輩が主将を揺すって復活させた。3年以上の付き合いがあるだけあって、どう対処すれば良いのかもよくわかっている。

 

「タマちゃん……?」

 

「はっ!な、なんでもないよ!」

 

山崎さんの方は武田さんが声を掛けるとすぐに気を取り直した。山崎さんが武田さんを落ち着かせるという光景はよく見てきたけど、逆のパターンって初めてみるな……。

 

『プレイボール!』

 

試合開始。私達は先攻だ。

 

「見て!向こうのユニフォーム……」

 

「なんか胸に『誠』ってあるな……」

 

「格好良いです!」

 

天下無双学園のユニフォームは胸に『誠』の字を刺繍してある。それもある意味では校風なのかも知れないね。

 

(沖田がシニアからどこまで成長しているのか……。それを確かめる良い機会なのかもね)

 

中村さんが左打席に立ち、試合開始。マウンドには沖田が登場。

 

「ふっふっふっ……。天下無双の超新星こと沖田さんのピッチングをご覧あれ!!」

 

沖田が振りかぶって投げる。フォームは変わらずサイドスローか……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(朱里ちゃん達が言ってた不規則な変化球……。確かに直に見ると普通の変化球よりも変な曲がり方しとう)

 

投げられたのはシンカー。なんか武田さんの投げるあの魔球を彷彿とさせる勢いのある変化をしてる。

 

「沖田さんの変化球……シニア時代よりも更にキレを増してますね」

 

「相変わらずぐにゃぐにゃ曲がって気持ち悪いよね~!」

 

沖田はあのシンカーみたいな変化球を複数投げる。狙いが定められる内に打っておきたいところではあるけど……。

 

「沖田さんの高校デビューをこの試合で見せてあげますよ!」

 

こっちも合宿の成果を試したくてウズウズしてる子がいるから、その試運転として付き合ってもらうよ。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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