今日から新学期。私達は2年生へ、彼方先輩達は3年生へとそれぞれ進級……なんだけど……。
「今年の新入生は13人らしい」
「また……減ってますね」
今の遠前高校は3年生が18人、2年生が16人、そして1年生が今天王寺先輩が言ったように13人しか入学しなかった……。
「このままこの学校も廃校になってくんかなぁ……」
「それはなんだか寂しいよね。それにこの学校に限らず、遠前町自体からも人が出て行く一方で、人口が減っていくばかりだし……」
「……下手したら遠前町そのものが衰退する可能性も高い」
「同じ事例があった音ノ木坂高校は野球部の頑張りで廃校を阻止したって聞くし、うちもそれに肖るかな?」
「まぁ方法としてはなしじゃないね。私も一応その方向で事を考えてるし」
天王寺先輩は野球部の活動を多くの人に見てもらって、遠前高校の廃校阻止に動いているみたい……だけど。
「……でも音ノ木は東京の中心である秋葉が近くにあって、人口も多いから人を集める事が出来た。でもここの人口は秋葉の4分の1もいない。外部からも入学生を募らない限りは現実的じゃない」
志乃先輩の言うようにこの町はとにかく人口が少ないし、明美先輩が言うようにむしろこの町を出て行く人が続出してるから、更に人口が少なくなるし……。
「……グダグダ考えたって仕方ない。私は目前の大会に備えて野球を頑張るまでだ」
「まぁそれしかないやろな」
「結局私達子供に出来る事はない。却って町起こしを頑張ってる大人達の妨げになるだけ」
「私達は野球に集中してよう?事態が好転するとは限らないけど、もしかしたら私達野球部の活動が重要視されるかもだし」
天王寺先輩、恭子先輩、志乃先輩、盾先輩は自分達は野球に集中するべきだと言っている……。正直私もそれが1番良いと思うのよね。
「さ、そろそろ練習を始めようか。新入部員が入ってくるかもわからないけど、私達は私達で頑張るしかないからね」
『おおっ!』
天王寺先輩の号令によって、私達は今日も練習に励む。他のライバルに負けないように、私も色々考えないといけないわね……。
「…………」
(……?見られてる?)
視線を感じたのでその方向を向いた瞬間、視線を当てていた人はいつの間にかいなくなっていた。なんだったのかしら……?
「◯◯さん、あの野球部に彼女がいましたよ」
「本当に!?」
「間違いありません」
「ようやく会えるのね……。探すのに相当な時間と労力を費やしたわ。ありがとう△△!」
「いえ……。それで、どうしますか?」
「今日のところは帰って準備するわよ。恐らく明日からは私達もあそこで野球をする事になるでしょうから。□□にも伝えておいて」
「わかりました」
「……やっと見付けた。待ってなさいよ天王寺!」
彼方「最後にいた人達は誰なのかな?」
真深「作者曰く新入部員だそうです」
ユイ「これで遠前野球部も戦力UPね」
彼方「そもそも今の遠前野球部ってどれくらい強いんだろう?」
真深「天王寺先輩曰く、私達3人を抜いて県大会中堅クラス……だそうです。運が良かったら、全国出場も出来ると……」
ユイ「……よく考えればほとんどの人達は初心者なのよね。それが数ヶ月で全国出場に届きうるレベルって凄いわね」
彼方「そうだね。新入部員も入ってくるみたいだし、これからが楽しみだよ!」
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない