最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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新入部員……?

入学式の翌日。授業が終わって部室に行くと天王寺さん以外誰もいなかった。

 

「あれ?皆は?」

 

「ちょっと遅れるってさ。明美と志乃は今日部活に来れないらしいから、投手陣はそれぞれ自主練になるね」

 

明美ちゃんは委員会、志乃ちゃんはアパートの管理人に会いに行くらしく、私達投手陣は手持ち無沙汰に……。シャドウピッチでもしてようかなぁ?

 

「見付けたわよ……天王寺!」

 

「ん?」

 

後ろから天王寺さんを呼ぶ声が……。振り返ると3人の女の子がいた。うちの制服を着てるって事は同じ高校なんだろうけど、それにしては見た事がないような……?この学校の在校生は少ないから、全員の顔を覚えてるし、転校生なのかな?

 

「あれ?イーディスじゃん。久し振り~」

 

「相変わらず軽いわねあんた……。あたし達がどれだけ探したと思ってんのよ!また何も言わずにいなくなって!」

 

「そんな事を言われてもなぁ……。勝手にいなくなるのは性分だし、私が野球を広める為に各地を転々とするのはイーディス達も知ってるでしょ?」

 

「いい加減その風来坊気質を治しなさいよ。まさかまたこの町に戻ってきてるなんて予測が付くわけないじゃない……」

 

この町に戻ってきた……?天王寺さんは過去にこの遠前町に来てたのかな?

 

「まぁこの町には色々お世話になったからね。由紀と亜紀にもこの町を知ってもらう……という目的も兼ねてる」

 

「あの無表情姉妹か……。まだあんたよりも可愛げがあるわよね」

 

「ええ~?私は可愛くない?」

 

「あざといわよ」

 

このやりとり……。天王寺さんとイーディスさん?はなんだか旧知の仲というか、姉妹みたいだね。

 

「あ、あの……。そろそろ本題に入った方が良いのではないでしょうか?」

 

「夫婦漫才も程々にしないと、彼女が置いてけぼりになっています」

 

「いや、夫婦漫才って……」

 

「そ、そんな仲に見える……?」

 

あっ、ようやくこっちに気付いた。というかイーディスさんと一緒に来た2人がいつ声を掛けようかとタイミングを伺ってたみたいだし、あの2人が2人の世界を作っていたように見えたよね。

 

「とりあえず先に紹介しておくよ。この私に噛み付いてくる子がイーディス。過去に一緒に行動していた時期があったんだ」

 

「イーディスよ。よろしくね。天王寺に振り回されてる者同士、仲良くしましょう」

 

「う、うん……」

 

「……で、こっちの2人は私とイーディスがフランスにいた頃に知り合った子達だね。今はイーディスと共に行動してるみたい」

 

「アリス・ツーベルクです。よろしくお願いします」

 

「ろ、ロニエ・アラベルです!よ、よろしくお願いします!」

 

「えっと……。風薙彼方だよ。よろしくね……で良いのかな?」

 

自己紹介はしたけど、多分後で来る皆にもすると思うし、二度手間になるような気がするけど、まぁ良いや!

 

「イーディスは私と同じ学年、アリスは2年生、ロニエは1年生に当たるよ」

 

それぞれ学年もバラバラなんだ……。でも仲良さそうに見えるね。なんだか姉妹みたい。

 

(私も……また遥と仲良く過ごせる日が来るのかな?)

 

「それにしても私を探す為にアリスとロニエを巻き込んで、各地を転々としてるなんて……。なに?もしかして暇なの?」

 

「あんただけには言われたくないわよ!」

 

あっ、また2人の世界に入った。もしかして皆が来るまでこんなやりとりが続いたりする?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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