最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋に向けて32

岡田さんがホームランを打ち、1点返しました。

 

「ごめん……」

 

「……いや、少し甘いコースを指示しちゃったからね。主将なら打っても可笑しくなかったよ」

 

(流れが良くない方向にいってるな……。前の中村さんだって風向きによってはホームランになっていた可能性があるし、次の藤原先輩はパワーなら新越谷では雷轟に次ぐ……)

 

バッテリーの動揺次第ではこのままこちらに勢いを手繰り寄せる事も可能になるでしょう。

 

『7番 サード 藤原さん』

 

(次は私ね。怜に続くわよ!)

 

藤原さんが打席に入って行きました。あれは岡田さんに続こうと奮起していると同時に、岡田さんと同様の気持ちを抱いていそうです。

 

「藤原は岡田に続くと思うか?」

 

「勢いや想いは同じでしょうね。ただそう上手くいくとは思えませんが……」

 

捕手とはいえ、相手は朱里さんですからね。それに投手の時と捕手の時では厄介さが違うでしょう。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

初球からホームラン性の打球ですね。コースは藤原さんが苦手と思われる低めのコース……。

 

(私だって隠れて練習くらいするわ。新越谷で敵に回ると1番手強いのは朱里ちゃんってわかっているもの。いつかするかも知れない紅白戦に備えて私の苦手な低めのコースをヨミちゃんと珠姫ちゃんと練習しておいて良かった)

 

(藤原先輩が苦手を克服したとなると低めに集めるのは厳しいかな……?)

 

「おいおい……。藤原って低めのコースが苦手なんじゃなかったのか!?」

 

驚きの声をあげているのは新井さんです。2日前の試合結果は風音さんにビデオを撮ってもらって、白糸台の部員全員に見てもらっています。そしてそれによると、藤原さんは低めに対する打率がかなり低い……と思っていたのですが……。

 

「……その筈ですが、一概にそうと決め付けるのは危険ですね。対応がかなり早いです」

 

しかしただで打たれた訳ではないでしょう。その証拠に2球目には……。

 

「1球目と同じコース!?」

 

「完全に克服したのなら、この1球を完璧に打ち返す事が出来ると思いますが……」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(それでもまだ完璧に克服出来た訳じゃない……。朱里ちゃんはもうそれを見抜いたのね。流石だわ)

 

(思った通り、まだ完全に低めに対応出来ている訳じゃない。とはいえ1球目の時みたいにタイミングを合わされると主将とのアベックホームラン……なんて事になりかねない)

 

「……そう簡単には打たせないでしょうね。本職ではないとはいえ、朱里さんが相手ですから」

 

(早川がここまでのリードをしているのは二宮をロールモデルにしているからじゃないのか?なんか二宮と似たリードをしているし……)

 

何故か新井さんが私を見ていますが、私は何もしていませんよ?

 

 

カンッ!

 

 

藤原さんは高めに投げられたシンカーを打ち上げました。高低差を活かした良い配球でしたね。

 

『アウト!』

 

藤原さんは打ち取られましたが、このまま抑え込まれる程甘くはないですよ。

 

『8番 キャッチャー 山崎さん』

 

(珠姫と対戦ってなると私の投げる球が見透かされている気がするのよね……)

 

(この試合で1番手強いのは山崎さんかも知れないね……)

 

それを教えてくれるのが、山崎さんの役目……なのかも知れませんね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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