最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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4月の夜

「皆寝ていますね」

 

「まぁ今日の試合は大変そうだったからねぇ……」

 

「特に試合に出ていた人達は激戦だったから、疲労も並ではなさそうですし……」

 

私も真深ちゃん、ユイちゃん以外の人達はぐっすりと寝ている。明日は内浦や沼津を観光予定だから、早く寝てしまおう……って魂胆なのかな?

 

「ユイは最後の方のみの出場だったけれど、投打で大活躍だったわね」

 

「バッティングの方は真深達との研鑽がなかったらあんな風に打つ事は出来なかったでしょうね。だから……ありがとう」

 

「礼を言われるような事はしてないけれど……。そうね。私が役に立ったのなら、光栄だわ」

 

真深ちゃんとユイちゃんはシニアでは別々のライバル同士だったけど、高校は同じになって互いに高め合うライバル仲になってるんだよね。私も2人と同い年に生まれてたら、高め合う仲に混ざれてたのかなぁ……?

 

(そうなってたら遥と双子で、あんな風に対立する事もなかったのかな……)

 

……いや、あの話は私の年齢関係なく起きてただろうし、あの件に遥を巻き込む訳にはいかなかったから、あれで良かったんだよ。

 

その結果、遥にはとても酷い事を言った……。私にヘイトを集める為に、遥をあの件に関与させない為にも、あのやり方で良い筈なんだ!

 

「彼方先輩……?」

 

「あっ、ごめんね?」

 

「どうかしたんですか?何やら元気がないようでしたが……」

 

「なんでもないよ!なんでも……」

 

でもあの件があったから、2人に会う事が出来たんだよね。それ自体は良い事だよね。

 

「……そういえば天王寺さんがいないね?」

 

「天王寺先輩ならイーディス先輩と外に出ていますよ。海を見に行くって言ってました」

 

海か……。ここの海は青くて綺麗だから、写真を撮っておいた方が良いって明美ちゃんと盾ちゃんも言ってたっけ。

 

「……私達も見に行こっか。海!」

 

「「えっ?」」

 

なんとなく……外の空気を吸いたい気分だったからね。真深ちゃんもユイちゃんも困惑気味だったけど、最終的に着いて来てくれた。私にはもったいない良い後輩だよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……。4月だからまだ外は冷えるね」

 

「余り長居すると風邪を引きそうですね……」

 

「でも夜に散歩する事って余りないから、ちょっと新鮮な気持ちかも……」

 

春になって暖かくなってきたけど、夜はまだまだ寒いね。早く昼間のように過ごしやすい季節になると良いんだけど……。

 

「あれ?」

 

「どうしたの?」

 

「あそこにいるのって天王寺先輩とイーディス先輩じゃ……」

 

ユイちゃんが指した方向には天王寺さんとイーディスさんが。海の前で何か話してる……。海の音と相まってかなり絵になるワンシーンだよね。

 

「……に…から……になるわね」

 

「………は慣れた?」

 

何を話してるんだろう?ここからだとよく聞こえない……。

 

(も、もっと近くに行ってみよう……!)

 

(か、彼方先輩!?)

 

(密会を目撃するなんて、ちょっとワクワクするわね……)

 

(ユイまで……!?)

 

ユイちゃんは私の行動に賛成らしく、2人の話をもっと近くで聞く事に。真深ちゃんは止めようとしてたけど、好奇心には勝てなかったよ。

 

「……で、私達に協力する気になったの?」

 

「まぁ今年の夏が終わればしばらく身を隠す必要になるだろうし、久し振りに彼女達と行動するのも悪くないかもね。由紀と亜紀も一緒だけどね」

 

「あの無表情姉妹はあんたに懐いてるわよね。従順過ぎるくらいに……。手を差し伸べたから?」

 

「私にとっては利用価値がある……って判断しただけなんだけどね。あの姉妹もそれがわかっていて私に着いて来てるみたいだ」

 

「変に鋭かったり、逆に鈍かったりとあの姉妹も変わってるわよね……」

 

「それがあの姉妹の特徴だよ。……それで話を戻すけど、イーディス達は私に協力してもらう為に各地を探してたんだよね?」

 

「ええ。まぁまた遠前町に戻ってきてるとは思わなくって、日本を一周しちゃったわよ……」

 

「それはご苦労様って事で。イーディスも昔遠前町に来てたから、同じ町にいないと即座に判断したのが良くなかったな」

 

なんか話の内容から察するにイーディスさんも昔に遠前町に来てる時期があったみたいだけど……?

 

(私も10年前に遠前町に家族でいた時期があったから、もしかしたらその時に会った事があるのかな?)

 

確かあの時は年上の女性2人がバチバチしてたような……?

 

「あの時は私も若かった……。イーディスと対立してて、野球で勝負したりしてたしね」

 

「あの時のあたしは雇われだったからね」

 

しかし2人の話を聞いてると、違和感があるんだよね。なんだろう……?




彼方「浦の星編はこれで終わって、次回からはGW編に入るよ!」

ユイ「天王寺先輩とイーディス先輩は何を話してたのかしら……?」

真深「作者曰く、それが明かされるのはかなり先……もしかしたら続編に及ぶかも……との事みたいよ」

彼方「とにかく次の話だね!」

ユイ「GWと言えば洛山主宰の地獄の合宿……ね」

彼方「その間に遠前高校では何をしたかと、真深ちゃん達の視点で合宿の風景をお届けするよ」

真深「本編とは違った視点で話を書くけれど、試合描写は特にないのよね」

彼方「GW編をお楽しみにっ!!」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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