黒獅子重工の3軍+洛山代表の5人と途中から大豪月さんが入った試合は初回に取った4点のお陰で逃げ切りには成功したけれど……。
(私自身には課題の多い試合だったわね)
大豪月さんと勝負した時にまだまだこんな投手がいるのか……と思ったものよね。大豪月さんのフォークに空振りした事、ストレートですら着いて行くのに精一杯だった事を頭の中に過る。
「諸君、試合の方ご苦労だった。今から2時間後に夕食だ。それまでは各自練習に励め!」
『はい!!』
「私は夕食作りの為に先に上がる……。お疲れ様でした」
三森夜子さんは夕食作りの為に一足先に上がった。20人以上の食事をたった1人で作っているのは凄いわね。私はあれ程料理に真摯になれているかしら……?
「よーし!夜子の手作り料理の為に練習に励むわよ!」
「もちろんよ夕香。夜子が作ったご飯の為に私達は生きているんだもの」
夜子さんのお姉さん2人は大袈裟が過ぎると思うけれど、夜子さんが作る食事を食べると力が湧いてくるような……そんな気分になるのよね。中には精の付く料理もあったけれど、エネルギー補給には最適かも知れないわ。
練習も一段落したので、少々休憩。そして……。
「そういえば……」
誰かがポツリと洩らした一言によって会話が始まる。
「黒獅子重工ってどういう人達が集まっているんだろう?」
「今日相手にした3軍の選手数人はプロでも現役でトップクラスの成績が残せそうな実力だったし……」
3軍選手でトッププロレベルの人達が集まっているのなら、それより上の選手達は単純に考えればそれ以上……。興味深い話ね。
「黒獅子重工は様々な職歴を持った人達が集まっています」
「……と言うと?」
疑問に答えてくれるのは二宮さん。私達の気になる情報を抑えている……というのは流石の一言に尽きるわ。一体どうやって情報を集めているのかしら?
「今日いた3軍選手の方達は過去に超高校生級の選手と呼ばれた人達でしたね。他にもそういった人達が所属しているのが、黒獅子重工の3軍選手です」
高校時代に結果を残した選手達が集まっているのが3軍……。そういえば何人かは私が子供の頃高校野球で活躍していたのをテレビで見たような気もするわ。
「じゃあ2軍と1軍は……?」
「2軍選手はマフィアやヤクザ等の裏の世界の住人が多数在籍しており、1軍選手の場合はそれに加えて……」
う、裏社会だなんて平然と、あっさりと口にするから、心臓に悪いわ。それが本当なら、黒獅子重工は色々な問題を背負っている人達が在籍している社会人野球チームじゃない!
「ま、まだ何かあるの!?」
しかもおかわりもあるみたい。
「……これは私も半信半疑ですが、1軍選手は人間離れした超人的な身体能力があったり、超能力と呼ばれる力が使える人達がいたり、未来からタイムパトロールの為に訪れた人達がいたり、別の世界から来た人達がいたり、そもそも人外(見た目は普通の人間と変わらない)だったりと……そういう人達が集まっているそうです」
「こ、個性豊かな人達がいる……という事よね?」
2軍の人達も含めて、そう思わないと色々と問題があるもの。曰く付きだなんて、知らなくても良かった事を知ろうとしているみたいだわ……。
「大豪月さんや非道さんも将来はこの黒獅子重工に就職するという話もありますし、黒獅子重工は謎に包まれた人を集めているみたいですね」
確かに……。非道さんも大豪月さんもわからない部分が多数あるわ。もしかしたら黒獅子重工にはそういう人達が自然と集まってくるのかも?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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