最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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メリークリスマス!

キャラ紹介を同時投稿しましたので、興味のある方々は見ていてってくだせぇ。


地獄の3日目

合宿も3日目……後半戦に入る。

 

「今日から新しい練習メニューを導入する。それによって練習順も変えていくぞ」

 

初日、2日目に行った練習に加え、3日目からは社長の言葉により、新しい練習メニューが追加。その内容は……。

 

「さて、地獄の練習基礎編はこの項目で最後だ。その名も『滝登り』!名前の通り、荒れ狂う滝を登ってもらう」

 

……との事。私達の目の前には社長が言ったように荒れ狂う滝。流れる勢いが尋常じゃないわ。

 

「ど、どうやってこの流れる勢いが強い滝を登るんですか?」

 

「この滝は特別に岩肌が露出していてな……。それを利用して、ロッククライミングの要領で昇るのだ!」

 

ほぼ全員が思っていた疑問点に社長はさも当然のように述べる。ロッククライミングなんて今日日高校生が平然とやって良い事ではないわね。でも……。

 

「フハハハハ!この程度、軽い軽い!」

 

「お先に~」

 

「し、失礼します……」

 

「さ、先に行かせてもらうね?」

 

大豪月さん、非道さん、黛さん、清本さんの4人が悠々と登って行く。あれが慣れの果て……と言ったところかしら?

 

「よーし!私達も負けてられないよ!」

 

「この程度で根を上げる程、ヤワに育ってないデース!」

 

「この修練を乗り切らなければ、特別練習メニューも乗り切る事が出来ない……。苦戦している暇はないわ」

 

遥ちゃんとバンガードさんに続いて私も登り始める。言葉も本音ではあるけれど、それ以上に誰にも負けたくない……という想いが私の中で強くなり始めているわ。

 

(これがマイナスの感情でなければ良いのだけれど……)

 

少なくともマイナスに働く事はない筈。対抗心が嫉妬心にならないように気を付けるべきね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁはぁ……』

 

「なんだなんだ?まだ今日の練習は半分も終わってないぞ?」

 

「ぐったりしてますね~」

 

「普通なら、脱落者が続出しても可笑しくない、練習の数々でしたから……」

 

「や、やっぱりこれって異常な練習……だよね?」

 

シルエスカ姉妹を除いた洛山の人達がピンピンとしている。この時点で私よりも体力があるわね……。負けてはいられないわ!

 

「洛山恒例の地獄の合宿……。中々にハードですね」

 

「やっている内容はともかく、確実に身体能力は跳ね上がるでしょうね」

 

その横では由紀ちゃんと二宮さんが平然と佇んでいる。由紀ちゃんは知っていたけれど、二宮さんも体力があるわね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

 

 

滝登りを終えた私達はそれぞれ自主練。私、遥ちゃん、バンガードさんとユイ、早川さんはこの海辺でそれぞれ特別練習メニューをこなしている。

 

(この大竹で素振りするのにも段々慣れてきたわ……。遥ちゃんもバンガードさんも今では振るのも苦じゃなさそうだし、私も2人には負けていられないわね)

 

この練習が完遂する時、昨日の試合で大豪月さんが見せたスイングを会得する事が出来る……。まだまだ私だって強くなれるのよね。

 

「あの、ちょっと良いかな?」

 

背後から声を掛けられる。この島に人が来る事そのものが珍しいような気も……!?

 

(な、何!?この圧は……?)

 

今まで感じた事のない……例えるなら様々な死線を潜り抜けた猛者のような圧を感じる。その正体があの長い黒髪の女性達なんだと……思う。

 

「な、なんでしょうか……?」

 

私達の中でいち早く復活したのは早川さんだった。対応力の早さは見習っていきたいと思う。でもいきなり背後から声を掛けられるとびっくりするから、仕方のない事だもの……。

 

「取り込み中のところに申し訳ないけれど、この島にある球場はどのように行けば良いのかしら?」

 

「私達2人は社長に聞きたい事があって、この島にある球場にいるから用件はそこでって社長に言われて来たんだけど……」

 

会話の内容からきっと社長の関係者……なのよね?

 

(あの2人もそうだけれど、大豪月さんも、非道さんも、妙な圧を持っているもの。あの圧が成長の切欠になったり擦るのかしら?)

 

でもまぁ……私は普通でありたいわね。

 

「えっと……島の奥に真っ直ぐ進んで行けば、球場が見えるので……」

 

「そこに社長がいる訳ね」

 

「ありがとう。助かったよ」

 

見失うまで私達はあの2人から目が離せず、2人が見えなくなるとようやく……。

 

「……ぷはっ!」

 

「な、なんと言うか……今までに会った事のない2人だったわね」

 

「覇気が凄かったデース……」

 

バンガードさんの言う覇気……もそうなのだけれど、それ以上に隙のない立ち振舞いをしている事に私は驚いたわ。

 

「な、何者なのかしら。あの2人は……」

 

「わ、わからないけれど、只者じゃないのはあの圧で伝わってくるわ……」

 

本当に、何者なのかしら……?

 

「あの2人……『どうやってこの島に来た』の?」

 

『えっ?』

 

早川さんの突然の発言に私を含めた全員が聞き返す。どうやってこの島に来たか……?

 

「私とウィラードさんは水切りで常に海の方を見て練習してる……。その際に誰かが来たのなら、ボートか何かがこっちに来る筈だよね?それなのに、あの2人組は私達の背後に突然現れた……」

 

た、確かに。ユイも早川さんも海の方を見て練習しているのだから、誰かが来た時にわかる筈。早川さんは背後からあの2人が突然現れたと……。

 

『…………』

 

……ひょっとしたら私達はとんでもない禁忌に触れようとしていないかしら?

 

「れ、練習を続けよう!」

 

「そ、そうね!早く完遂させないと……」

 

遥ちゃんとユイが慌てて練習に戻るように促す。そ、そうよね。多分あの2人については触れない方が良いのよ!

 

(でも……じっくりと話してみたい気持ちもある)

 

機会があれば……何か話が聞けるかしら?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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