二宮瑞希です。混合試合の2度目が終了し、休憩がてらに非道さんと山崎さんと少し話をしています。この2人からは同じ捕手として何かしら得られるものがあるかも知れません。
「まぁ私の場合は組んでる投手の好きにさせるかな~?というか洛山の選手は九分九厘が我の強い人間だから、自動的にそうなっちゃうんだけどね~」
洛山の選手達はかなりの荒くれ者達だそうです。和奈さんの安否が心配ではありますが、非道さんや大豪月さんに任せておきましょう。
「……すると非道さんは投手のスタイルに任せているんですか?」
「そうなるね~。まぁ尤も私は今年に入るまでは大豪月さんみたいな人としか組んだ事がなかったから、黛ちゃんの存在って実は勉強になったりするんだよね~」
ちなみに洛山の投手陣は黛さん以外は速球派の人達ばかりだそうです。投げる変化球も速球系ばかりみたいなので、新井さんの亜種のようなものですね。
「投手のスタイルに任せる……」
「私が言うのもなんだけど、山崎ちゃんは難しく考え過ぎだよ~。捕手の仕事量は全ポジションの中で1番多いかも知れないけど、それを意識して他を疎かにしてしまったら意味がないからね~」
非道さんはそんな山崎さんとは対照的に楽観的な思考を持っている……ように思わせる言動をしています。
「他……と言いますと?」
「まぁ基本中の基本である相棒投手の状態や、このコンディションならどこまでいける……とか。私はまずそこを考えてから次にいくけどね~」
「成程……」
非道さんなりに色々と考えての言動だとすると、かなり警戒しないといけないでしょうね。今後の事を考えると……。
(まぁ今は気にしても仕方がありませんね)
「早川ちゃんはどうだったかな~?」
「はい?」
「今回捕手をガッツリとやってみて~」
ここで私達の話を聞いていた朱里さんに話題がきました。朱里さんも急に来るとは思っておらず、戸惑いを見せていますが……。
「そうですね……。私自身味方投手の投げる球の捕球で精一杯だった部分もありますが、その中で私が学んだのは味方投手をどう立ち直らせるか……でしょうかね」
「おっ?と言うと~?」
「武田さんや息吹さんがピンチの状態に陥ってパニックになった時に私の立場だったらどうするのが効果的か……と考えてそれを伝えただけなんですが、2人はそれで上手く立ち直って、それを私のお陰だと言ってくれたんです」
成程……。朱里さんは投手ですので、投手としての気持ちを捕手目線から伝えた訳ですか。朱里さんならではの解答ですね。
「成程~。普段のポジションが投手である早川ちゃんだからこそ見れる部分だね~。参考になったよ~」
「こ、これで参考に……?」
「早川ちゃんはこれで本当に参考になってるか……って思っているかもだけど、少なくとも私は新たに捕手として学べた部分はあったよ~。だから自信持っても大丈夫~」
「非道さん……」
私も捕手としての課題が何かしら見えてきました。この混合試合はやはりやって正解でしたね。
「朱里さんなりに頑張った結果だと思いますよ。投手能力もあるでしょうが、捕手デビューで2失点で済んだのは価千金です」
「二宮……」
武田さんや川口さんが優れた投手だとしても相方捕手の能力が低ければ、もっと酷い結果になっていた事でしょう。それを考えると、朱里さんは捕手に向いています。
「……そうだね。私も捕手として朱里ちゃんには負けられないって思っちゃった。もしも私が怪我とかしちゃったら新越谷をよろしくね!」
「えっ?山崎さん?」
そういえば現状新越谷には捕手が山崎さん1人だけでしたね。来年には朱里さんを慕っている藍さんが新越谷に行きそうではありますが、それまでが結構大変そうです。
(しかし朱里さんは本当に捕手に向いているかも知れませんね。元のポジションが投手なので両立は困難ですが、もしも完璧にこなせるようになるのならばプロが放っておかないでしょう)
「早川捕手が誕生した瞬間だね~」
まぁどうなるかは朱里さん……そして新越谷次第ですかね。
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