二宮瑞希です。新越谷での濃い試合日程が過ぎ去り、私達は白糸台へと帰ります。
「新越谷で混合試合をした事はきっと良い糧になるだろう。しかしこうして新越谷の門から外に出たこの瞬間から……新越谷とはまた敵同士の関係だ。自分達が本来白糸台の人間である事を忘れるな!」
『はいっ!!』
新井さんの言葉に鋼さんと佐倉姉妹は元気良く返事をし、私と神童さんはそれを見守っています。
「もうすぐ8月も終わりか……。9月の中頃には大会もある。二宮はどう見る?白糸台がどこまで勝ち進むのか……」
ふと神童さんが私に秋大会で白糸台の勝算を訊いてきました。何故私に訊くのでしょうか?
「いやなに、先の展開を見据えているだろうおまえに訊いておきたいんだよ。ある程度は見えているんじゃないのか?」
そういう事情でしたか……。
「……まぁ都大会なら問題なく突破出来ると思いますよ。神童さん達3年生が抜けた事で投手陣にやや不安がありますが、そこは新井さんと鋼さん次第でどうにでもなるでしょう」
「野手陣に関しては佐倉姉妹とバンガードの加入で夏とほぼ似たような総合力になっている訳か……。外野に関しては大星と九十九がいるし、2番手捕手の半田も2年生な訳だしな」
半田さんは神童さんの投げる本気の変化球を捕球出来ませんが、それ以外の球なら捕れます。新井さんとの相性は決して悪くはありませんしね。
「春にある全国大会の行方まではわからないか?」
「清澄のようなダークホースがいないとも限らないでしょう。それに3月にはシニアリーグの世界大会もありますし」
シニアリーグの世界大会は中学2年生~高校1年生までが出られるシニアリーグの大会でアメリカにて開催されます。ちなみに高校1年生の選手が出場する場合は昨年所属していたシニアでの成績によって出場資格の有無がわかります。私や朱里さん、和奈さん等のシニアで結果を残した選手達には全員通知が来ています。
(そういえば朱里さんはどうするつもりでしょうか……?)
「全国大会の日程と丸被りの大会か……。そういえば二宮は世界大会の方に出るんだったな?」
「そうですね。1年目、2年目と出られなかったので、最後の年くらいは出ようと決めています」
ちなみに和奈さんといずみさん、亮子さんも既に出場を決めています。
「二宮抜きだと1年生連中の精神状態が若干不安ではあるが……」
「流石に当人達の成長を願うばかりですね」
私だっていつまでも側にいられる訳ではありません。それをわかってもらう為にも私は単独で別行動を取っていますから……。
バスに揺られて数時間。白糸台に帰ってきました。
「それじゃあ部の事は頼むぞ?ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン部長」
「うっ!?は、はい……」
白糸台に帰ってきたという事は、再び秋大会が始まるまでの間はミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン部長の誕生という訳です。良い夢は見られましたか?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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