左打席にはイーディスちゃんがで自信満々立っているけど……。
「あのストレートを打つのは簡単じゃないよね……」
「まぁ難しくはあるね。でもイーディスは安定した成績を残している」
「安定した成績?」
「実は4月に入ってからの練習試合の打率を見ると、イーディスは10割なんだよね」
『えっ!?』
「それって全打席ヒットを打ってる……って事ですか?」
「まぁそうなるね。ここまで相手投手に対応している打者はイーディスだけ……。真深やユイは時々ベンチスタートになる事がある上に、たまに凡退する。そんな中でイーディスは毎試合……それこそ1試合で3、4安打は打ってるよ」
そ、そんなに凄かったなんて……。なんで今まで気付かなかったんだろう?この試合もヒット2本打ってるし……。
「……で、イーディスは彼方と毎日1打席勝負をしてるから、星のストレートくらいなら問題なく対応が出来るって訳さ」
カンッ!
『ファール!』
「初球から当てられるなんて……」
「イーディスの身体能力とセンスがあってこその実力だね。星のストレートは彼方と同じくらいだから、毎日のように見ているイーディスなら……アジャストするのも難しくないのさ」
カンッ!
『ファール!』
「2球目も当てたけど、追い込まれちゃった……」
「とは言え楽に捉えられる球じゃないのも事実。私の見る限りでは星は進化型の投手だから、早い内に打っておかないと手が付けられなくなってしまう……」
「それにツーアウトだから、あんまり先は望めないんだよね」
カンッ!
「あっ、打った!」
イーディスちゃんは3球目で星さんのストレートを捉え、その打球はセンター前へと落ちた。
「やった!繋いだ!」
「そして打率10割は継続……か。イーディスが夏大会でどこまで打率を保てるかも見物かもね。県対抗総力戦にも確定で選ばれるだろう」
(しかしもしもイーディスが野球の方に集中するとなると……。一応辞退も出来るらしいが、念の為に私の方からブラック達に伝えておくかな。いざとなれば私がイーディスの代わりを務めるって……)
天王寺さんの話によると、イーディスちゃんは練習試合内で全打席ヒットを打っており、その中の8割は短打によるもの。まぁイーディスちゃんに打順が回る時って回の頭が多いからね……。
『アウト!チェンジ!!』
しかし2番の雫ちゃんは星さんのストレートを当てる事は出来るものの、打ち上げてしまいチェンジとなった。
「良いぞ良いぞ!星のストレートに食らい付いてる。クリーンアップに回る6回が恐らく点を取る最後のチャンスだから、全力で攻略に臨むように!」
『おおっ!!』
ユイちゃんと真深ちゃん、そしてストレート系統には強い盾ちゃんと可能性がある打者が続くから、5回裏さえ凌ぐ事が出来れば勝ち越すチャンスだね!
「ふぅ……!」
「思ったよりも向こうの対応が早いみたいだねー」
「翠ちゃん……」
「特にさっき相手した向こうの1番打者と4番打者は要警戒だねー。今後当たる可能性を考えると尚更ー」
「伴から見て、次の回に星の球に対応出来そうな奴はいるか?」
「さっき言った4番はもちろん、その前の3番と……あとは7番ですかねー?美智瑠のストレートはまだまだ発展途上ですけど、この試合の結果次第で急成長するんじゃないでしょうかー?」
「…………」
「美智瑠ちゃん……」
「ううん、大丈夫だよ美鈴ちゃん。私のストレートがまだまだ成長の余地がある事が知れて良かった……」
(はん、星も段々頼もしくなってきたじゃねェか……。恐らくは天王寺の思惑通りに事が運んでいるだろうが、このまま思い通りにゃなんねェぞ?)
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない