最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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夏予選

紅洋高校との練習試合から1ヶ月が過ぎた。

 

「いよいよ大会が迫ってきたよ……。なんか緊張しちゃう」

 

「あと2週間もないんだっけ?」

 

「出来れば最高の結果を残したいよね」

 

今日は夏大会の抽選会の日。天王寺さんと亜紀ちゃんが抽選会に行ってるよ。

 

「群馬県の高校にも嶋田さん達みたいな選手がいるのかな?志乃ちゃんはどう思う?」

 

「…………」

 

(群馬県のレベルはある程度調べてはいる。正直風薙が投げるだけで全国には進めると思う)

 

「志乃ちゃん……?」

 

(まぁ天王寺がウィラードと夢城姉を使い分けて投げさせるだろうし、もう少し接戦寄りにはなりそうだけど……)

 

「志乃ちゃんっ!!」

 

「……何?」

 

「あれ、もしかして私の話を聞いてなかった?」

 

「少し考え事をしてた」

 

そっか……。天王寺さんと言い、志乃ちゃんと言い、県大会に向けて色々と考えてるんだなぁ……。

 

「……それに今年は4年に1度ある県対抗総力戦がある年だから、選手達は例年よりも張り切っていると思う」

 

『県対抗総力戦?』

 

志乃ちゃんの発言に私と真深ちゃんとユイちゃんの3人が首を傾げる。4年に1度行われるってなんだかオリンピックみたいなイベントだね……。

 

「高野連が毎年日本全国の野球部に視察を送って、選手達の能力や活躍を確認し、有力な選手達を……人数に関しては開催される年によって変わってくるけど、まぁ1チーム20~30人くらいになるかもね」

 

疑問については明美ちゃんが解説してくれた。

 

「明美ちゃん詳しいね?」

 

「テレビ中継があるからね!野球に関してはプロアマ問わず、テレビでやってたらチェックしてるんだよ!」

 

テレビ中継かぁ……。去年の夏の全国大会で遥と朱里ちゃんがいる新越谷高校が優勝を決めた試合はアメリカのテレビで見てたけど、自分達がテレビに映るだなんてちょっと想像が出来ないよね。私なんてテレビ映りを避けてた訳だし。

 

(でも今年は遥とまた姉妹として接する為にも、テレビ映りを避ける訳にはいかないよね……)

 

「おーおー、盛り上がってるねぇ。何の話に花を咲かせてるのかね?」

 

明美ちゃんに県対抗総力戦の話を聞いていると、天王寺さん達が戻ってきた。

 

「今年の夏に行われる県対抗総力戦について彼方ちゃん達に説明してたんだよ!」

 

「ふーん……?まぁ県対抗総力戦は夏の全国大会が終わった後に行われるから、今は目前の群馬県予選からだね。尤もこの野球部が『県予選ごとき』で躓くとは思ってないが……」

 

天王寺さん凄い自信……。確かにユイちゃんも、真深ちゃんも全国トップレベルだと思うし、2人がいれば不安はないよね!

 

「それで?天王寺達は抽選会に行って来たんやんな?」

 

「そだねー」

 

「ウチ等の初戦の相手は……?」

 

恭子ちゃんの質問に私を含める全員が息を呑む。結構激戦区らしいし、特に野球経験者組は緊張が走るよね……。

 

「前山実業高校……通称『前実』と呼ばれている所だね。ちなみに全国出場候補の一角だ」

 

『ええっ!?』

 

それはまた……凄いところと当たる事になったね……。

 

「まぁ余程コンディションが悪くなければ、負けるようなところじゃないさ。前実は群馬の中ではトップ3に入る強さなのは間違いないけど、総合力は浦の星や紅洋よりも劣ってるしね」

 

嶋田さんが引っ張っていて、星さん、花形さん、伴さん等の強力な選手が集まっている紅洋高校と、エース渡辺さんがいて、ゾーン状態をコントロール出来る松浦さん達がいる浦の星学院はメキメキ力を付けていて、全国大会の優勝候補レベルにまで成長してるって天王寺さんも言ってたし、それに比べたら前実も劣っているのかな……?

 

「それでユニフォームなんだが……」

 

『ゴクリ……!』

 

再び私を含める全域が息を呑む。1日で同じ緊張感を2度も味わうなんてそうはないよね……。

 

「……それは試合当日に発表するって事で!」

 

天王寺さんの爆弾発言にほぼ全員がずっこけた。ええ……。

 

「めっちゃ焦らすやん……」

 

「まぁこっちにも色々あるのさ。運営側にはちゃーんと許可はもらってるんで、心配はいらないよ」

 

まぁ運営側が良いって言うなら……良いのかな?

 

「じゃあ夏大会(諸々を含む)に向けて練習!!」

 

『おおっ!!』

 

と、とにかく頑張るぞ!!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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