最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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県大会3回戦!新越谷高校VS梁幽館高校①

主将同士のじゃんけんの結果、私達は先攻になった。

 

ちなみに過去の試合を記録した議事録があるんだけど、それを統計すると、私達が先攻の確率は57%程だった。これを見ると決して主将がじゃんけん弱い訳じゃなくて良かったよ。部内の勝率は最下位だけど……。

 

(さて……。気合い入れていかないとね)

 

向こうの先発である吉川さんがマウンドに立ち、こちらの先頭打者である中村さんが左打席に立ち、試合が始まる……。

 

「さぁ、私達も精一杯希を応援するぞ」

 

「深谷東方戦では遥ちゃん以外ノーヒットだったものね……」

 

藤原先輩の言葉に雷轟以外の私含める全員に精神的ダメージを負った。だ、だから今日の試合でその実態を取り除きたいよね!

 

 

カンッ!

 

 

中村さんは初球打ち。しかし打球は三塁線切れて……。

 

『ファール!』

 

ファールとなる。今のがフェアにならないのはちょっと痛いな……。

 

「良いぞ希ーっ!」

 

「当たる当たる!」

 

(昨日見た映像と、今の吉川さんを見る限り関東大会の時と余り変わってはいない。私達との試合の時に投げなかったシュートとシンカーがあるくらいかな?それは端から見ればそう見えるだけなのか、それとも……)

 

吉川さんの投げる2球目。球種は……。

 

(シュート……!)

 

 

カンッ!

 

 

打席で見るのは初めての筈のシュートに中村さんは綺麗に合わせていった。流石は中村さんだ。しかし……。

 

『アウト!』

 

三遊間に飛んだライナー性の打球はショートによって阻まれた。今日の試合も投手戦になりそうだな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の打球を捕りましたか……。やはり梁幽館は守備のレベルがかなり高いですね」

 

「多分それも監督の指導の賜物だろうな」

 

「私と奈緒もある程度は自由にやれていたけど、守備練習に対しては監督に叩き込まれた」

 

「白糸台の2軍の練習と似た雰囲気を感じますね」

 

「2軍……?1軍はどんな練習をしてるんだ?」

 

「1軍選手は私も含めて自主トレですね。なのでこのように情報収集に勤しんでいます」

 

「1軍なのにか……?」

 

「1軍の監督曰く、『必要なものは既に2軍までで培っている筈だ。あとは1軍でそれ等を自由に活かせ……』との事です」

 

「成程な……。そういう考えもある訳か」

 

(尤も私は1軍へのフリーパスをもらった直後にそれを知りましたが……。あの監督の思惑がいまいち掴めませんね)

 

『アウト!』

 

「新越谷は二者凡退……。打線も去年に比べて数段強力になっているだろうが、梁幽館も負けてはいない……か」

 

「それよりも次の3番……」

 

(元台湾一のスラッガーであり、陽秋月の妹である陽春星……。今日新越谷の試合を観に来た目的の1つがここで達成出来そうですね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打席には台湾から来た留学生で、陽秋月の妹でもある陽春星。今日の試合では3番に入ってもらい、雷轟の支援を目的としてもらう予定だ。

 

(ここで来たか……!)

 

(秋先輩の妹であり、台湾一のスラッガーとも呼ばれていた強打者が……!)

 

(ツーアウトランナーなし。ここは思い切りいかせてもらう)

 

打席では春星と吉川さんが睨み合ってるようにも見える。まぁ秋月さんの妹ってだけで、本来は梁幽館に入っても可笑しくないしね。梁幽館側にも、そして春星にも何か思うところがあったんだと思う。

 

(だからこそ、初戦では春星を見せずに、2戦目の梁幽館戦で公開したんだ……!)

 

雷轟レベルのスラッガーがチームに2人いる事はかなり大きい筈。吉川さんの調子次第では春星がホームランを打って先制点を取りにいけるけど……。

 

(絶対に打つ……!)

 

ベンチから見える春星の様子からして、姉の後輩だからといってどうこうする訳でもなさそうだ。それなら私達は春星を応援するだけだね。




遥「ここでお知らせですっ!」

朱里「お知らせ?」

遥「なんと!私達の小説を応援してくださっていて、球詠の二次創作を書いている東方魔術師さんの小説に……私達の出演が確定しました!!」

朱里「東方魔術師さんが書いている……確か『新越谷の潜水艦少女』だったっけ?でも私も雷轟も既に番外編で出てるよね?」

遥「それが本編での出演も決まったらしいよ!私と、朱里ちゃんと、いずみちゃん、はづきちゃんの4人が本編に参戦するんだ!」

朱里「橘は初出場だけど……。それにしても意外かもね。雷轟や金原、橘はまだ理解が出来るけど、私が本編に出るのは難しそうだったから」

遥「そうなの?」

朱里「私が普段よく投げてる球……ストレートに見せた変化球については扱いが難しいと思っていたからね」

遥「確かに……。でもそれ抜きでの出演なんじゃないの?」

朱里「まぁ最悪それでも良いとは思うけど、私といえば……な印象だってあったりなかったりする訳だしね」

遥「じゃあどうするんだろう……?」

朱里「それは東方魔術師さん次第ではあるんだけど、私と、あとこの小説の時系列が秋頃になってから橘が投げていたストレートに見せた変化球……命名偽ストレートについての説明とかもいるんじゃない?」

遥「それもそうだね……。朱里ちゃんが投げているストレートに見せた変化球の解説?みたいなのはこの小説の38話目にあるから、それを見ればまた1歩朱里ちゃんに近付けるかも知れないよ!」

朱里「私に近付けるってなんだ……」

遥「あとは朱里ちゃんが投げるストレートについての解説が54話目に載ってるよ!端から聞いてもよくわからなかったけど……」

朱里「某野球漫画のエース(中学1年生)が投げてるストレートだね。あとは239話目で中山さんも投げていた下から大きくホップする『燕』と呼ばれる球かな?」

遥「『燕』って分類的にはストレートで良いのかな?」

朱里「元ネタとなってる野球漫画ではライズボールに近いものだと言われてるみたいだね」

遥「ではそんな私達が出演予定である……」

朱里「東方魔術師さんが執筆している球詠の二次創作『新越谷の潜水艦少女』をよろしくお願いします」

遥「この小説にも出ている渡辺星歌ちゃんが主人公の話だよ!」

朱里「他にも志木さんと佐倉姉妹も出ているから、気になる人は是非閲覧してみてください」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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