二宮瑞希です。今日は試合の日ですが、監督と新井さんの許可を取って試合観戦へと赴きます。
「それでは行ってきます」
「前々から思っていたが、試合に出られるチャンスを放棄してまで試合観戦に行くとはな。変わっていると言うか……」
新井さんが呆れ混じりに言っていますが、これは私の性分です。
「……まぁ趣味みたいなものですので」
「そんな酔狂な事をする奴なんて、他にいないんじゃないか?まぁ半田はマスクを被れるって嬉しそうにしてたけど……」
「半田さんも得をしますし、私は試合データを収集出来ますし、チームとしてもデータは取って損する事はないでしょう。それよりも彼女達をよろしくお願いします」
「まぁ任せておけ。私は今日投げないが、白糸台は二宮抜きでも勝てるって事を示してやるよ」
「私の力はそれ程大きくないと思いますが……」
(そう思っているのはおまえだけだ……)
新井さんが何か言いたそうにしていますが、気にせずに試合観戦へと行きましょう。埼玉へ……。
所変わって埼玉県。早速試合会場へと向かいましょう。
「あれ?瑞希ちゃん?」
「本当だ。奇遇だね~☆」
新井さんが言うところの酔狂な人間がここに2人いましたね。いずみさんがいる藤和高校も、和奈さんがいる洛山高校も、今日は試合の日だったと思いますが……。
「2人は何故ここに?」
「アタシは先輩達に休めって言われたんだ~。気分転換も兼ねて、試合観戦に来たんだよね。一応埼玉は古巣だしさ」
「私は非道さんに埼玉の秋大会の観戦をするように言われて……」
いずみさんは気分転換、和奈さんは非道さんの依頼でここにいるようですね。
「瑞希はどうして?なんとなーく理由はわかるけど……」
「お察しの通りですよ」
「察しの通りなんだね……」
特に取り繕う必要はないので、正直に言っても問題はないでしょう。
「そ、それでどうするの?朱里達新越谷も今日は試合だけど、そこを観に行く?」
いずみさんは新越谷との試合を観戦するのかを訊いています。新越谷の対戦相手は明嬢学園ですか……。
「……いえ、他の試合にしましょうか」
「あれ?新越谷じゃなくても良いの?」
「明嬢学園の実力はここ2、3年良くてベスト8前後……。多少の苦戦はすれど、新越谷が負けるとは思えません。夏は選手層がギリギリでしたが、今は星歌さんや川原さんの投入で多少の余裕が出来ています。加えて新越谷の成長を鑑みると……そこまで重要な結果は得られないと判断しました」
明嬢学園相手なら、最悪朱里さんや武田さんを温存しても問題なさそうですからね。
「まぁ瑞希が言うなら仕方ないかー。じゃあ他の試合に行こっか☆」
「それにもう片方の球場では梁幽館の試合があります」
はづきさんの成長が目まぐるしいですし、場合によってはそちらの方が脅威ではあります。
「はづきちゃんが投げるみたいだし、楽しみだね……!」
そんな訳で梁幽館が試合をする会場へ……。
向かったのですが……。
「えっ?二宮達……!?」
「おや、奇遇ですね」
「あっ、朱里ちゃん達だ」
「もしかしてアタシ達と目的が同じ感じ?」
朱里さんが星歌さんと川口息吹さんを連れていました。偶然とは怖いものですね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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