最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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県大会3回戦!新越谷高校VS梁幽館高校⑭

「新越谷は投手を代えてきたか……」

 

「こちらが武田さんに慣れる前に対応してきましたね。去年に比べて、新越谷の選手層も厚くなっていますし……」

 

「でも武田以上の投手なんてそういないと思うけどね。川原くらいなら対応は不可能じゃないし」

 

(そう……。新越谷の初戦のデータを見る限りでは川原さんの対応は難しくない。ならここで出て来る新越谷のリリーフは……)

 

「…………」

 

「朱里せんぱい!?」

 

「早川か……!」

 

(やはり朱里さんでしたか……。去年の夏大会で新越谷との試合を思い出しますね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(朱里ちゃんが投げる低空から浮き上がるこの球……。今でも捕る時にヒヤヒヤするよ。でも……落とす訳にはいかないよね。これまで積み上げてきた捕手としての経験値と、プライドに賭けて……!)

 

(山崎さんも問題なく捕ってくれている……。母さん曰くこの球はかなり捕球に困難するって言ってたけど、新越谷に関してはその問題はなさそうだね)

 

一応木虎も捕れる訳だし、そう考えると今の新越谷の捕手レベルはかなり高い。流石は名門ガールズ出身者と、名門シニアの出身者だよ。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

まずは1人。私達の勝利まであと5人……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだあの球は……!」

 

「ライズボールの類いにしては低過ぎる。まるで地面を滑っているかのよう。それにしても朱里がアンダースローに転向していたとは……」

 

「あのアンダースローこそがリトル時代の朱里さんですね。そして投げられる球はかつて世界一のアンダースロー投手と呼ばれていた早川茜さんの決め球……『燕』と呼ばれていた球です」

 

「かつての名投手の面影が今の早川にある訳か……。苗字が同じなのを察するに、彼女がそのアンダースロー投手の……」

 

「はい。早川茜さんの実の娘である朱里さん……。決め球は次の世代へと受け継がれていますね」

 

(しかしそうなると影森の中山さんが燕を滑っている習得しているかですね。同じアンダースローとして……なら理由としては弱過ぎます。まさか茜さん自身が手解きを……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「くっ……!」

 

(なんなんだよ!?今更そんなビックリボール投げてきやがって!しかも……)

 

「和美さん……」

 

「ごめん。打てなかった……」

 

「…………」

 

「はづき、次はあんたの打席よ」

 

「あっ、はい……」

 

「どうかしましたか?」

 

「いえ、なんでもありません……」

 

(朱里せんぱいのあのフォーム……間違いないよ。私が、私が野球を始める切欠になった……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朱里ちゃん、ナイピだよ!」

 

「ありがとう山崎さん。合宿の成果も順調に出ていってるし、調子も万全だよ。これであと4人……!」

 

「全力で抑えに行こうね?」

 

「当然。今日は2イニングしか投げないつもりだし、全力で投げられるよ」

 

それに私がこの試合でマウンドに上がる1番の理由としては……。

 

「…………!」

 

次の左打者……橘に今の私を見せる為なのかも知れないね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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