練習の休憩がてら、次の対戦相手について話し合う事に。
「3戦目の相手は稜桜学園だよ!」
「去年の秋大会で当たったところだな」
「しかもその時と同じく3戦目ね……」
稜桜学園は泉さん、高良さん、柊姉妹の左利き4人組を筆頭に着実に力を付けていっているチームだ。
「泉さんが投げる球種についてはそれ程変わってないけど、守備レベルと打撃レベルはかなり上がってるね。1、2戦目もそれ等で勝ち抜けている……」
「しかも稜桜は今年優秀な部員が複数人入ったらしいから、苦戦は必至かもね」
「それで3戦目の投手だけど……」
「武田さんは完全休養にして、早川さんも投げさせるとするなら終盤の1、2イニング、そして残りの投手陣ですが……」
藤井先生の発言で武田さんが脱け殻になってる。そ、そんなに投げたかったのかな?
「先発予定の投手の調子ですが、継投になると思っていてください」
私と武田さん以外の投手陣は川原先輩、藤原先輩、息吹さん、猪狩さんの4人。この中で先発投手になるのは……。
「その先発投手ですが……猪狩さんにお願いしたいと思っています」
「……私?」
当の猪狩さんだけど、まさか自分が指名されるとは思ってなかったみたいで、目を見開いていた。
「猪狩さんにも実戦経験を吸わせたいと思いまして……。練習試合と、公式戦では、まるで状況が違うという事をわかってもらうという意味合いもあります。どうですか?」
藤井先生は猪狩さんを見つめている。あくまでも強制ではないという体で接しているけど、出来る事ならば期待に応えたいよねってなる。
「……わかりました。私で良ければ、投げさせてください」
猪狩さんも了承。これで3戦目の先発投手は決まったね。あとは……。
「折角だし、まだ出てない子も出てもらうからね!」
という芳乃さんの提案でオーダーが組まれた。
1番 キャッチャー 木虎
2番 セカンド 藤田さん
3番 ファースト 川原先輩
4番 サード 雷轟
5番 ライト 藤原先輩
6番 センター 照屋さん
7番 レフト 息吹さん
8番 ショート 川崎さん
9番 ピッチャー 猪狩さん
「まだ仮案だけど、稜桜戦はこれで行くかもだから、覚えておいてね!」
これで暫定的に途中出場も含めて全員が出た事になるのか……。メインポジションの都合上何人かは固定で、また何人かは交互に出ている気もするけど、諸々を考えるとこれがベストな采配なんだよね。
「公式戦初マウンド……。頑張ろう」
「お互いにね」
「下手な事は出来ないわね……」
猪狩さんと照屋さん、息吹さんがそれぞれこの夏大会初出場。頭から出てないのはこれで渡辺と大村さんだけになったけど、渡辺は次の試合で先発予定だし、大村さんは途中出場の機会が多いから、実質これで3人と同等だと思う。
「そろそろ休憩の時間も終わりです。次の試合は3日後……。全員に出来る事をやっていきましょう」
『はいっ!!』
去年よりも試合数が2回多いけど、それでも目標は優勝あるのみ。頑張っていこう!
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