最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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予感

二宮との通話を終えた私はその話を芳乃さん達に報告を……。

 

「そっか……。二宮さんも朱里ちゃんと同じような事を考えていたんだね」

 

「まぁ私ですら想定出来る事だからね。二宮ならそう考えるのは最早当たり前のレベルだよ」

 

(朱里ちゃんも二宮さんに負けてないと思うけどね……)

 

な、何故か芳乃さんから苦笑いされている。本当に何故なのか?

 

「……しかしそうなってくると、泊ちゃんの対策は取られちゃってるのかな?」

 

「早いか遅いかの違いだとは思うけど、少なくとも次の次以降の相手は確実に対策を練っている筈だよ」

 

「次の次……。当たるとすれば柳大川越、咲桜、親切高校辺りはもうその対策を済ませていても可笑しくないかも……」

 

まぁやっぱりそう思うよね。私も同じ事を思ってる訳だし。

 

「まぁ今は次の試合の事だね」

 

「相手は……」

 

次の対戦相手の分析も済ませてしまおうと思ったら……。

 

 

ガララッ!

 

 

「おっはよー!」

 

「ちょ、もう少し優しく開けなさいよ……」

 

雷轟と息吹さんが部室に入ってきた。なんか珍しいコンビだね。

 

「おはよー2人共。遥ちゃんは勢い良く扉を開け過ぎかな……」

 

「そんなに強く開けた覚えはないけどなぁ……?でも次からは気を付けるね!」

 

「遥は筋トレばかりしてるから、その影響で余計な部分に力が入り過ぎなんじゃないの?それでよく細かいバッティングが出来るわね……」

 

息吹さんが思っている事とは正反対に、雷轟は打撃の時には力の入れ方を把握している。その為かスイングもコンパクトだし、空振りも少ない。本当に野球始めて1年ちょっと?

 

「それでそれで?何の話をしてたの?」

 

「ああ……雷轟がここ最近ホームランを打ってないねって話をしてたんだよ」

 

「うっ!?確かに最近上手くホームランを打てないんだよね。技術は成長していると思うのに……」

 

「まぁ対戦相手も強くなってる……って部分では同じなんだし、より入念な対策をしている方が勝つんじゃないの?」

 

「う~ん。そうなのかなぁ?」

 

雷轟の言う事も、息吹さんが言う事も、強ち間違いではない。雷轟の成長スピードは凄まじく。同期初心者組の中ではダントツで1番(息吹さんも凄い成長速度だけど、それが霞んでしまう)だ。

 

しかし日に日に雷轟の試合でのホームラン数は減少していっているのもまた事実……。つまり嘘は吐いていない。

 

(それも込みでどうにかしないといけない事が多過ぎるな……)

 

雷轟と風薙さんについてはもう少し後でも良いと思う。問題は雷轟が気持ち良く活躍したいという願望の方だよね。でも練習試合ではエラー率がダントツの雷轟にそれは難しいかも……。

 

「……もうそろそろ皆も来る頃だろうし、私達はグラウンドの準備をしようよ!」

 

「そうだね。3人が手伝ってくれるとありがたいよ!」

 

「わかったわよ。朱里、行きましょ?」

 

「……うん」

 

(本当に、これで良いのかな?なんか嫌な予感がするんだよね……)

 

近い内に、私の嫌な予感は当たってしまう事になる。それも悪い形で……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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