最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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強くなった

グラウンド整備を進めていると、他の皆も手伝ってくれると言ってくれた。それならさっさと終わらせてしまおう。もちろん素早く、丁寧に!

 

「部員全員でやったらあっという間だったな……」

 

「でもたまにはこういうのも良いんじゃない?去年まではこんな事なかったもの……」

 

主将と藤原先輩がそのような会話をしている。多分2人は武田さん達が来る前までの事を思い出しているんだと思う。

 

「それじゃあ今日の練習の前に、次の対戦相手についてお復習するよ!」

 

芳乃さんの声に主将と藤原先輩の顔が少し強張る。まぁ2人にとっては苦手な相手ではないけど、多少なりとも因縁はあるからね。

 

「次の対戦相手……姫宮高校だな」

 

「小陽と美月はきっと強いチームを作って来ているわ。ここまで勝ち抜いているのがその証拠よ」

 

姫宮高校のチーム構成は去年の秋大会で対戦した時とは大きく変わっていない。1年生が数人入ってきているみたいだけど、上級生を食い破れる程のスペックはないと聞いている。まぁそんな人間の方が稀だと思うけどね……。

 

「……で、姫宮戦の先発だけど。星歌ちゃんお願いね!」

 

事前に芳乃さん達が今大会での投手陣のローテーションを決めており、今日の試合では渡辺が投げる事になっている。

 

「ほ、本当に星歌で良いのかな?理沙先輩の方が良いんじゃ……?」

 

まぁ渡辺の言う事もわからなくはない。因縁という意味合いではこの試合は藤原先輩が投げた方が良いだろうし、渡辺に関しても準々決勝で当たるかも知れない柳大川越戦で投げた方が良いとは思う。

 

「星歌ちゃん。これは大会前に投手陣皆で話し合っていた事なんだよ。それは星歌ちゃんもわかっているでしょ?」

 

「う、うん……」

 

「それに今の藤原先輩はジャイロボールを頻繁に駆使する抑え投手の立ち位置に属するからね。藤原先輩が投げるにしても、イニングの最後の方だよ」

 

ちなみに新越谷の投手陣は先発完投型が武田さん、川原先輩、猪狩さん。先発兼中継ぎが私、渡辺。中継ぎ兼抑えが息吹さん。抑え投手が藤原先輩……という立ち位置になっている。これはスタミナがない私からしても少しありがたい配置だ。

 

「ローテーション的にも星歌ちゃんが相応しいと思うな。朱里ちゃんは外野でも多々出ているから、投げる機会は少し少なめだけど……」

 

ちなみに私が先発として投げる試合は準決勝で当たる予定の咲桜か、決勝で当たる予定の親切高校のどちらか。事前に決めていると言っても、この2試合だけは不確定なんだよね。まぁ私が投げるか、武田さんが投げるか……っていう違いしかないんだけど。

 

「……まぁ今は練習あるのみだ。小陽達に負けないようにしないとな」

 

主将も色々とプレッシャーがある中で、私達に指示を出してくれる……。そんな主将達の為にも、もう1度全国の景色を見せたいものだ。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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