最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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仮想朝倉千景

朝倉さんの投げる球の対策をやる事になり、私が仮想敵として投げる事に……。

 

(そういえばオーバースローで投げるのも久々な気がするな……)

 

最後にオーバースローで投げたのは今年の4月。3ヶ月くらい前だけど、かなり昔の事に思えてしまう。時の流れって早いんだね……。

 

「とりあえず投げるよ?」

 

「おねがーい!」

 

打席には中村さんが立ち、捕手役は山崎さん。そして中村の左側にはそれ以外の部員が列になって並んでいる。……もしかして全員に投げるの?私は朝倉さんの対策をどうすれば良いの?

 

(まぁ良いや。流石に数をこなせば、少しは休ませてくれるでしょ……)

 

 

ズバンッ!

 

 

「ストレート……」

 

「あとはカットボールとSFFだね。朱里ちゃんは3球ずつ投げてくれるかな?希ちゃんがどう対処しても、それぞれ3球ずつ……合計で9球投げたら次の打者に投げるって感じでお願い」

 

「了解」

 

「わ、わかったよ……」

 

1人につき9球か……。芳乃さんと私を除いて17人部員がいるから、153球投げる事になる。半分投げたら休憩だって言ってたし、皆の為にも一肌脱ぎますかね……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

芳乃さんが審判を始めていて、結果的に1打席勝負を3回×17回になってしまった。休憩も挟んで、全員と勝負した訳だけど……。

 

「なぁ、朱里ってフォームをアンダースローに変更したんだよな?」

 

「そうですね。オーバースローで投げるのは結構久し振りだったので、投げる前にフォームの確認をさせてもらいましたけど……」

 

実際に3ヶ月くらいはオーバースローで投げてなかったからね。皆に投げる前に投球動作の確認をちょっとだけやったよ。

 

「そうか……。皆、悲しいかな。これが今の私達の実力だ」

 

「そうね……。全員空振りだったもの」

 

主将と藤原先輩がそう言い、他の皆もその言葉に首を縦に振っていた。

 

「今の私は本職のオーバースローじゃないから、朝倉さんの方が上かも知れませんよ……?」

 

「と、という事は朱里ちゃんを打てなかったら、私達は朝倉さんに勝てない……?」

 

「うん……。私達全員朱里ちゃんの投げる球に掠りもしなかったんだもん……」

 

実は偽ストレートを混ぜていたのは内緒の話。これに慣れてくれると、かなりの成果を期待出来る。あとは……。

 

(二宮と同等のリードと戦術を扱う志木さんとの読み合い勝負になりそうだね……)

 

まぁ二宮と志木さんのリードは似てるようで、決定的に違う。それが吉と出るか、凶と出るか……。

 

「芳乃さん、続きは明日にしよう。私も少し疲れてきちゃったよ……」

 

「うん……。朱里ちゃんは先に帰ってゆっくり休んでてよ。私達はもうちょっとだけ残ってるね」

 

私の体力の無さを嘆く。本当ならもっと、もっと皆の力になりたかったのに……。

 

(でも私は私に出来る事をやっていこう……)

 

抱え込まないって約束したもんね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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