最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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親切高校

……で、気を取り直してミーティングの方に集中。

 

「親切高校の選手達は柳大川越、咲桜と同様に守備に特化したチームみたいだね。そして影森と同じようにロースコアが目立っている……」

 

「エースの一ノ瀬さんはもちろんの事、それ以外の投手陣も基本的に2点以内に抑えているね」

 

あの熊実ですら1点も取れてないからね。それに打撃方面でも5、6点は1試合で取ってるし、親切高校の打撃力も侮れない。

 

「こりゃまた投手戦になりそうだな……」

 

「ヨミちゃんの完投予定で行くから、バッテリーは配球を要相談してね!間違っても前の試合での朱里ちゃんみたいにならないように……」

 

な、なんか後半部分に圧を感じるんだけど……。怖いよ!滅茶苦茶根に持ってるじゃん芳乃さん!

 

「ま、まぁその話は終わった事だし、朱里も反省してる……。決勝戦のミーティングを続けよう」

 

主将……。私にとっての主将は主将しかいませんよ!一生着いて行きたいです!

 

「……話を戻して、エースの一ノ瀬さんの変化球!見てわかる分でシンカー、シュート、カーブが見えてるね」

 

「こうして映像を見ると、なんか不気味な曲がり方してるよね。なんかぐにゃぐにゃしてるっていうか……」

 

「でもこの曲がり方……どっかで見た事があるんだよなぁ……」

 

「あんた忘れたの?天下無双学園の沖田さんが投げてた球と類似してるのよ」

 

今藤田さんが川崎さんに指摘したように、一ノ瀬さんの変化球は沖田の投げていた変化球と酷似している。まぁストレート一辺倒の沖田に変化球を教えたのは他ならぬ一ノ瀬さんなんだけど……。よくもまぁネガティブで面倒臭がりな一ノ瀬さんが沖田にコーチングしたものだよね。何か感じるものがあったのかな?

 

「こうして見るとその沖田さんよりも数段変化球がキレてるね」

 

「一ノ瀬先輩はシニア内でも変化球のエキスパートとも呼ばれていました。朱里先輩の前任のエースでもありましたし、当然と言えば、当然ですね。それくらいの実力は当時から身に付けています」

 

そして木虎の説明の通り、一ノ瀬さんは元川越シニアのエース……。大きく曲がる変化球で圧倒的な実力を見せ付けていた。まぁ後ろ向きな発言をマウンドでブツブツと呟いていたから、他者をも寄せ付けなかったけど……。

 

「更に厄介な事に一ノ瀬さんの変化球はどれも同等の変化をする上、リリースもほぼ同じなんだよね。変化のタイミングも全部同じだし……」

 

「そうなると球の見極めも難しいのか……」

 

「ですね。決勝戦のオーダーは球の見極めに長けてる選手達で組むのが良いんですけど……」

 

球の見極め……。新越谷野球部の中で球の見極めが上手いのは主将、木虎、照屋さん、大村さん、そして雷轟の5人。春星は他の選手に比べて、やや手を出すのが早い。まぁその辺りは今後に期待するとして……。

 

(そうなると決勝戦の鍵になりそうなのは雷轟と大村さんか……)

 

この2人は独自のスイングを持つスラッガー。雷轟(あとは清本、上杉さん、バンガードさん)が『剛の打法』の使い手とするならば、大村さんは『静の打法』の使い手。似てるようで正反対のスイングを持つスラッガーが如何に一ノ瀬さんの変化球を攻略するかが勝利の鍵になりそうだ。

 

(武田さんと一ノ瀬さんのピッチングを見て、私も何か学べたら良いな……)

 

互いにエースであり、大きく曲がる変化球の使い手……。私も出来るだけ多く学んでいくとしよう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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