最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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県大会決勝戦!新越谷高校VS親切高校⑯

ツーアウト二塁で打席には雷轟。一打同点、一発逆転のチャンスだ。

 

「遥ならゴウさんの投げる球には比較的に強めだから、期待してしまうな」

 

「前の打席では三振になっちゃったけど、今の遥ちゃんならきっと大丈夫だよ!」

 

私だけじゃなく、皆からも雷轟の信頼は厚い。これまでの試合で雷轟は結果を残しているから、そして雷轟の人間的にここまで信頼されているんだろうね。

 

「あれ?向こうのマウンド……」

 

武田さんの一言に全員がマウンドに注目する。そこには……。

 

「はぁ……」

 

一ノ瀬さんが溜め息を吐きながら地面をならしていた。まさかこの局面で再び一ノ瀬さんがマウンドに上がるなんて……。

 

「一ノ瀬先輩の性格的に再びマウンドに上がる……なんて事はないと思いましたが……」

 

「上がってるね。ちょっと……いや、かなり意外……」

 

木虎と初野の言うように一ノ瀬さんの性格を考えると、1度降りたマウンドにもう1度上がるなんて考えられなかった……。

 

(何か心境の変化でもあったのかな……?)

 

そう思いながら、私は一ノ瀬さんと雷轟の対決に注目する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ま、不味い……。不味い不味い!まさかここで雷轟遥に回ってくるなんて……!前の打席では運良く打ち取れたけど、この打席でも同様にいく保証はないし、有栖ちゃんからは雷轟遥との勝負は避けないように言われてるし、そもそも避けたとしても、後続の攻撃的な打者に打たれちゃったら意味ないし、一体どうすれば……!)

 

「大丈夫、大丈夫……!」

 

「いや、どう見ても大丈夫じゃないでしょ……」

 

「は、羽矢先輩!?」

 

「私が言うのもなんだけど、そんな精神状態で投げるのは無理でしょ。まだ1年生の後輩がそこまで重荷を背負う必要はないよ……」

 

「羽矢先輩……。なんからしくないですね?」

 

「言ってて自分でもこんなの私じゃないってわかってるから、わざわざ指摘しないでよ……。とにかくあとは私が投げるから」

 

「でもありがとうございます。羽矢先輩の勇姿をサードから見ていますねっ☆」

 

「勇姿とかそんなんじゃないよ。私はただ良いとこ取りをしてるだけ……」

 

「良いとこ取りってそんな事は……」

 

「ほらサードに行った行った。私の気が変わらない内に……」

 

「……羽矢先輩、雷轟遥は手強いですよ?」

 

「そんなのわかってるよ……」

 

(坂柳からは雷轟遥との勝負は今後の為に必須って言われてるし、面倒くさい……。でも剛田の責任にするのは違うしなぁ……)

 

「はぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一ノ瀬さんの圧が凄い。多分精神がLowになっているんだろうね。それも今までで1番……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

その証拠に変化球の変化もこれまでで1番大きい。少なくとも初見で打つのは無理だ。

 

(凄い球……!でも私だって負けられないよ。絶対に打ってみせるからね!)

 

(うわぁ……。なんでそんな闘気ギラギラなの?相手するこっちの身にもなってほしいよ。でもあの精神状態の剛田に相手させるにはかなりキツかっただろうし、仕方ないかぁ……)

 

「はぁ……」

 

雷轟が打つか、一ノ瀬さんが抑え切るか……。勝負の行方はあの2人が握ってる。この球場にいる全員が息を呑んでこの打席に注目している。雷轟には頑張ってほしいね……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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