最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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亀裂……!

それからもEチームまで各チーム5人ずつ組まれていき……。

 

「これで各チームはそれぞれ投手が出来る人と捕手が出来る人が1人ずつと野手3人に別れたと思う」

 

大宮さんが組んだチーム編成は見事に良いバランスとなっている。Aチームにややバランスが崩れている気配があるけど、きっと組まれた意味があるんだと思う。特に志木さん以外の4人には……。

 

「……じゃあルールの説明に入るよ」

 

全員が静かになったのを確認すると、大宮さんがミニゲームのルール説明に入った。

 

「イニングは5回まで、ベースは一塁、三塁、本塁の三角ベースを使うよ。投手と捕手以外の守備位置は各チームの判断に任せるね」

 

簡単なルール説明が終わり、いよいよミニゲームが始まる……。

 

「まぁこのゴウちゃんがいるから~、Aチームの勝利は固いよね~♪どっかの誰かさんが足を引っ張らなきゃ……だけど?」

 

「何を偉そうにものを言ってるのよ!アンタこそ怠けた守備しないでよね!?」

 

Aチームは後攻。守備位置はゴウさんがサード、番堂さんがファーストだ。この2人の口喧嘩はいつになったら止まるんだろうか……。

 

「だ、大丈夫なのかな……?」

 

「私達でAチームを引っ張って行こう!」

 

投手に武田さん、外野に雷轟が守る。ここ最近の試合では見てないけど、トンネルなんてしないでよ雷轟……?

 

「……自分はもしかしてストッパーとして選ばれたのかな?でもそれなら捕手枠は新越谷の山崎さんの方が向いてると思うし……」

 

最後に捕手の志木さん。口喧嘩してる2人はもちろんの事、武田さんも雷轟もアクセル担当だから、Aチーム唯一乗ってブレーキ担当として頑張ってほしい。胃痛には気を付けてね。

 

「そうそう。言い忘れていたけど、ここでは打撃と守備を重点的に見たいから、投手はストレート1本でお願いするよ」

 

大宮さんが最後に補足。尤もな事を言ってはいるけど、多分本当の目的はAチームの実力を確認したいんだと思う。私が大宮さんの立場だったらそうするし……。

 

「別にそんな縛りはいらんのに……。ヨミちゃん、遥ちゃん、ここでは敵やけんね!」

 

Bチームの先頭打者は中村さん。不安要素は色々ある(主にAチームに対して)けど、この試合はどうなるか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……で、試合は進んで4回。結果だけ言えば、乱打線となっている。

 

「甘いねっ☆」

 

 

カキーン!!

 

 

「負けるもんか!」

 

 

カキーン!!

 

 

「私だって!!」

 

 

カキーン!!

 

 

ちなみにゴウさん、番堂さん、雷轟の順番で続いている。3人共豪快に飛ばしてくる。

 

「あの3人が続くと気持ち良いくらいに打つわね……」

 

「そうだな。それでもBチームが優勢なのは、きっと……」

 

柊さんの言う通りあの3人が得点源となっているのは確かだけど、主将の言う通りAチームは劣勢でもある。そしてその理由は……。

 

 

カンッ!

 

 

「内野の間を抜けたっ!」

 

「前進していた外野の後ろに飛んだ!回れ回れ!!」

 

前進気味に守っていた雷轟の後ろへと打球が。そして更に……。

 

「ちょっと!今手を抜いてたでしょ!?しっかりと守りなさいよ!?」

 

「私に指図するんじゃないわよ!アンタ何月生まれ!?私は10月よ!」

 

この2人がプレー毎にほぼ毎回このように喧嘩してるから、守備がグダグダになるんだよね……。

 

「誰か中継に入って~!」

 

雷轟がボールに追い付く。その頃には打った打者は一塁を回って、三塁へと辿り着こうとしている。

 

「今はそんな事関係ないでしょ!?ちなみに私は8月生まれ!仕方ないから、大人な私が中継に入ってあげるわよ!」

 

「ちっ!」

 

生まれた月でマウントを取り合ってる……。

 

 

バシッ!

 

 

「早くしなさいよ8月馬鹿!ランナーがもう三塁に着くわよ!?」

 

「わかってるわよ!こっ……のー!!」

 

番堂さんから凄い勢いの送球がゴウさんへと飛んでくる。そんなに遠い距離じゃないんだから、もう少し勢いを緩めても良いのでは?しかも……。

 

「暴投!?何やってんのよこのノーコン!!」

 

ゴウさんが飛び上がるも、高く上がった送球には届かない。つまり……。

 

「くっ……!」

 

大きく逸れる。捕手の志木さんがいち早くカバーするも……。

 

「誰かホームのカバーを……!」

 

既に打った打者がホームイン。このように足の引っ張り合いでBチームはランニングホームランが続出している訳だ。

 

『ゲームセット!!』

 

そして試合結果は9対13でBチームの勝利となった……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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