最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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ケジメ 前編

「ここにいたんだ……」

 

「剛田……星奈……!」

 

番堂さんとゴウさんが互いに睨み合う。一触即発の雰囲気だけど……。

 

「……私達は今日まで皆に迷惑を掛けてきた。でもそれも今日で終わりにするよ」

 

「奇遇だね。私も同じ事を思ってた……」

 

ゴウさんの発言に番堂さんがそう返し、2人が私達の方を振り向いた。

 

「皆さん、見ててください……」

 

「私達2人のケジメを、ケリを付けます」

 

な、なんか喧嘩しそうな雰囲気なんだけど、大丈夫……だよね?

 

「バットは持ってきてる?」

 

「当然。さっきまで素振りしてたんだし……。あんたもそうなんでしょ?」

 

「まぁね……。じゃあ始めようか」

 

「負けたら監督に詫びを入れに行って、それから皆にも謝る……。それで良い?」

 

「異論なし」

 

2人が何かを話し合ったと思ったら……。

 

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

 

 

おもむろにバットを振り始めた。これって素振り対決って事なの?

 

「これが2人のケジメなのかな……?」

 

「多分そうだと思うよ。2人なりに、2人の因縁に決着を付けようとしてる……」

 

雷轟は何かがわかったような反応をしてるけど、正直私にはさっぱりかな……。

 

「良い!?負けた方が埼玉選抜の全員に詫びを入れんのよ!?」

 

「わかってる!素振りの鬼と呼ばれた番堂長子様に素振り勝負を挑んだ事を後悔するといいわ!」

 

「1、2!」

 

「3、4!」

 

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あんまりやり過ぎると、明日まともに振れなくなるよ……?」

 

「それにずっと雨に当たりっぱなしだし、風邪引くよ?」

 

「ご心配なく。私達はそんなやわじゃないですから!189、190!」

 

「まぁ番堂は馬鹿だから、風邪引かないもんね~?191、192!」

 

「なんですって!?」

 

「なによ!?」

 

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

 

 

素振りしながら喧嘩してるよこの2人……。器用だね本当に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ!ドサッ!

 

 

約1000回の素振りの後、2人は倒れ込んだ。

 

「わ、私タオルとか色々持ってくるね!」

 

「自分も付き添います」

 

倒れた2人を見て、山崎さんと志木さんが一旦宿舎に戻る。

 

「私達は見届けようよ。この2人の生き様を……」

 

「そうだね。ちょっと青春っぽいかも……」

 

雷轟と武田さんは2人を見守る事に。まぁ2人と同じAチームだから、2人の行く末が気になるのかな?

 

「はぁ……はぁ……!素振りには自信があったのに!あれ?なんで私達はこんな事をやってるんだっけ?」

 

「はぁ……はぁ……!負けた方が詫び入れるんでしょ。こんな方法じゃケリ付かないし、別の方法でいくわよ」

 

立ち上がったゴウさんと番堂さんはグローブを構えた。

 

「次は臆病(チキン)キャッチ……。10メートルくらいの距離での全力キャッチボールよ。ビビって球か体を後ろに逸らした方が負け」

 

「臨む……ところよ!尤もあんたみたいなヒョロヒョロ球じゃ誰もビビらないけどね」

 

「……!あとで吠え面かかないでよねっ!」

 

(ち、近っ……!)

 

 

ズバンッ!

 

 

今度は凄い近距離でキャッチボールをし始めた。主張と主張、意地と意地のぶつかり合いだ……。あれじゃあ怪我しちゃうんだけど、大丈夫なのかな……?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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