郭上鈴さん、スミス・アンナさん、王美雨さん、ロジャー・アリアさん、パトリオ・パトリシアさん、鐘嵐珠さん、エマ・ヴェルデさん、カレン・コービーさん。この8人に金原を加えたのが、東東京選抜のスタメンだった……。
「これは……凄いオーダーね」
「で、ですね。いずみ先輩以外全員外国人選手じゃないですか……」
「相手のスタメンと合わせてこの場には10人の外国人選手がいる訳ですか……」
「そして内訳5人がアメリカ人ですね。彼女達は全員日本での野球経験が1年以上あります」
はい。皆さんの解説の通り、東東京選抜のスタメンに脱帽しています。金原以外が外国人選手で組まれたスタメン。しかもそれぞれのポジション内でエキスパートな逸材が揃っている。特に二宮が言った日本での野球経験が1年以上ある選手なのがちゃんちゃら可笑しい。
(春星が出れないのに、同じ台湾のシニアで活躍した郭さんが出られるのは多分日本の高校に1年の時から通っているからなんだろうね。春星が聞いたら羨ましがりそう……)
まぁそれはさておき、どちらが勝っても対応が出来るように、この試合の選手データを把握しておく必要がある。
『さぁ、始まりました!京都選抜VS東東京選抜!!実況は『ゴロを逸らす確率は5割強』!紺野と!!』
『なんか段々高いのか、低いのか、わからなくなってきた……。えっと、解説の青葉です』
県対抗総力戦はずっとあの2人の実況と解説なんだよね。端から聞いてると、漫才っぽさが凄い……。実況の紺野さんがボケて、解説の青葉プロが軽く流すというやり取りも慣れてくると、少し面白い……。
『先攻の京都選抜、打席に立つはアメリカからの留学生の1人、エルゼ・シルエスカ選手!』
『2番のリンゼ・シルエスカ選手とは双子のようですね。お二人共幼少期の頃に日本で半年以上野球をしていて、日本での野球経験時間が累計1年以上との事で、この県対抗総力戦にも参加可能となっています』
シルエスカ姉妹も日本で累計1年以上野球してるんだ……。というかやっぱり選定基準がガバガバな気がするなぁ……。
『そしてエルゼ選手は全国の高校で打率が8.10で4位となっています!』
『打率3位は対戦相手となっている東東京選抜の金原選手が8.19と、かなり僅差ですね。両選手の間に大きな差がありません』
打率4強ともなると、打率8割もいくんだね。ちなみに1位はイーディスさんの10割、2位は佐倉日葵さんの8.93らしい。不動の1位が強過ぎる……。
カンッ!
「あっ、初球から打った!」
エルゼさんが打った痛烈なゴロは一塁線を抜けてヒットとなった。流石8割越えの打者……。
『セーフ!』
ライトから鋭い送球がファーストミットに来るも、判定はセーフ。結構ギリギリだったね……。
「この試合って私達が思っている以上にハイレベルな試合が観られるんじゃ……」
初野がポツリと呟いた一言にこの場のほぼ全員が同意する。きっと息詰まる投手戦になりそうだと……。
「…………」
ただ1人、二宮を除いて……。二宮は何か別の展開を予測しているという事に、私達はまだ気付かない……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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