最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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試合終了と次の試合に向けて

「いやー、名試合だったねー!」

 

「そうですね。手に汗握る良い試合でした」

 

「県対抗総力戦もいよいよ準決勝かぁ……。埼玉選抜の次の相手って確か瑞希達のいる……」

 

「はい。西東京選抜です」

 

「あーあ。あの時和奈達に勝ってれば、アタシ達が埼玉選抜と戦ってたんだよね……。ね、もしもアタシ達があの時勝って埼玉選抜と試合をする事になったらどうなってたと思う?」

 

「たらればの話は現実的ではないので、余り好きではありませんが……。まぁなんだかんだで埼玉選抜が勝っていたのではないですか?」

 

「瑞希にしては随分と曖昧な答えだね。しかもアタシ達負けてるし……」

 

「過ぎてしまった出来事にもしも……等というifの話を持ち掛けられても、想像の回答しか出来ません」

 

「そっか……」

 

「そういえばいずみさんは最後まで観て行くのですか?この県対抗総力戦を……」

 

「ん~、一応そのつもり。藤和の先輩達はアタシをキャプテンに指名してくれたし、早速キャプテンとして藤和野球部を引っ張って行きたい気持ちもあるんだけど、それ以上にこのお祭りのような催しを最後まで楽しみたいんだ☆」

 

「お祭り……ですか」

 

(天王寺さんが以前に言っていた何かが起こる……という事態に備えて、私も出来る限りの対策をしておきたいので、余りこのお祭りとやらは楽しめそうにないですね)

 

 

ブーッ!ブーッ!

 

 

「瑞希、スマホの通知が来てるんじゃない?バイブが震えてる感じがするけど……」

 

「……本当ですね。では私はこれで失礼します」

 

「バイバーイ☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿舎に帰ろうと歩いていると、前方で松岡さんと清本が何やら話している場面に出くわした。何このツーショット?

 

「あれ?松岡さんと和奈ちゃんだ。何を話してるんだろう……?」

 

「さてね……」

 

もしかして松岡さんがガス欠で降板した事が何か関係ある?リトル時代の私が炎症を起こした時も清本の取り乱しっぷりは私が思わず冷静になっちゃうくらいだったからね……。

 

(とりあえず様子を見てみよう……)

 

「あ、あの!」

 

「ど、どうしたの?確か京都選抜の4番打者の清本さん……だよね?」

 

「お、お加減は如何ですか!?」

 

な、なんか旅館の女将みたいな発言……?いや、ちょっと違うかな?何にしても掛ける言葉が違う感じは否めない……。

 

「……もしかして限界ギリギリまで投げた私を心配してくれてる?」

 

松岡さんは松岡さんでなんか察しが良いんだよね。もしかして探偵になれるんじゃないの?

 

「は、はい。過去に松岡さんみたいに限界ギリギリまで投げた投手と同じチームで、その子は肩を故障してて……」

 

「……多分早川さんの事だよね。前に早川さんと清本さんが同じリトルシニアで野球してたって言ってたし、早川さんもスタミナ管理には気を付けるように言ってたし……」

 

た、確かに私は試合前日に松岡さんには必要になるかもと思って、清本の事について話したし、その過程で私と清本の関係性を話したけど、まさかそれが伏線になるなんて……。

 

「……はい。今の朱里ちゃんは利き腕変更の後に、今でも故障した肩の治療に励んでいます」

 

「そっか……。清本さんはあの時の私を早川さんと重ねちゃったんだね」

 

「…………」

 

「……私は大丈夫だよ。アイシングとかもバッチリだし、大事を取ってこの県対抗総力戦で私が投げるのも控えられてるし、ゆっくり身体を休める事にしているからね」

 

「そう……でしたか」

 

「まぁ欲を言えばもっと投げたかったけどね……。でも私は清本さんと3打席に渡った対戦に後悔は一切ないよ」

 

「松岡さん……!」

 

「次に清本さんと対決するのが何時になるかはわからないけど、次は完璧に抑えるから、そのつもりでね?」

 

「また……最終的に私が勝ちます!」

 

最終的に私が勝ちます……か。なんともまぁ清本らしい控えめな回答だね。

 

(雷轟……。私達は邪魔みたいだし、迂回するよ)

 

(……そうだね。ランニングして帰ろう!)

 

あと2つ勝てば、優勝……。全国大会で奮わなかった分、この県対抗送料で尽力を尽くさないとね!まぁ私はまだ試合に出てないんだけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様です」

 

『埼玉選抜と京都選抜の試合……どうだった?』

 

「紆余曲折ありましたが、結果は予想通りでしたね。埼玉選抜の勝利です」

 

『やはり攻略の難関は相手のクリーンアップの打線と、センターラインと外野手の守備範囲?』

 

「そうなりますね」

 

『次の試合もDH制の試合だけど、予定通りのオーダーにしようと思う』

 

「意義はありません。強いて言うなら、埼玉先発との試合でぶつける先発投手ですが……」

 

『私としては新井に行ってもらおうと考えているけど、それに対しての二宮の意見が聞きたい』

 

「そうですね……。私は香菜さんに任せようと思っています」

 

『鋼だね。そうなると新井の方は……』

 

「打者としての起用するか、投手として起用するかは、そちらにお任せします」

 

『……わかった。だけど詳しい話は直接したい』

 

「わかりました。続きは宿舎に戻ってから話しましょう。十文字さん」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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