準決勝1回戦は0対5で群馬選抜が兵庫選抜に勝利。まぁ正直予想通りだったとしか言えない……。
「この準決勝でも見られませんでしたね」
「そうだね……」
この試合でも風薙さんはストレート1本で兵庫選抜をノーノーに抑えていた。あの兵庫選抜ですらスタートラインにすら立てていないという始末……。一体どうしたものかな?
「ぐ、群馬選抜にはウィラードさんもいるのに、それが霞んじゃうレベルのピッチングだったね……」
「この準決勝はDH制だから、ウィラードさんはずっとサードを守ってたけどね」
ちなみにウィラードさんは2戦目と3戦目に投げていて、2試合合わせて被安打6、失点2と好成績を残している。まぁ風薙さんは未だに全国大会から数えて失点0な訳だけど……。
「10割打者に、防御率0.00の剛腕投手、アメリカ一のスラッガー。この3人を筆頭に群馬選抜は安定した勝利が約束されています。そしてこのままでは決勝戦も……」
「それを阻止するのがもう1つの準決勝の勝者……埼玉選抜か、西東京選抜の勝者って事だね」
「決勝戦でも風薙さんが投げるのは間違いないだろうし、1人でも風薙さんに抗える人が多くなると良いな……」
それが私達埼玉選抜なのか、二宮達西東京選抜なのか……。勝った方が群馬選抜に挑戦出来る訳だ。
(雷轟の為にも、風薙さんの為にも、まずは決勝戦に進まないとね……!)
私はあの姉妹にとても助けられた。その借りを返すべく私に出来る事があるのなら、やっていく所存だ。
「朱里、瑞希、そろそろ準決勝開始時間が迫ってるんじゃない?」
金原に言われてスマホを見ると、あと30分程で私達の試合が始まる時間となっていた。
「……そうですね。私は西東京選抜の皆さんの所へ戻ります」
「私も埼玉選抜の皆の所に行くね」
「じゃあアタシと和奈はこのまま2人の応援をしてるね☆」
「2人共、頑張ってね!」
「なるようにしかならないよ」
「なるようにしかなりません」
金原と清本の激励に対して、何故か私と二宮の答えが重なった。
「い、息ピッタリ……」
「流石元名バッテリーだね~☆」
長年バッテリーを組んでると思考回路が似るものなのかな……?
「……戻りました」
「ミズキさん、またウロウロしてたのデスカ!?」」
「まぁ二宮は勝利の為に、様々な情報を集めている……。咎めるのは筋違いなんじゃない?それにこうして試合には間に合っている訳だし」
「むぅ……。ジュウモンジさんがそう言うのなら、仕方ないデス」
「それで……今日の試合の先発は?」
「以前話したように、先発は香菜さんが適任です」
「わ、私が……?麻琴先輩の方が良いと思うよ?」
「この試合はDH制ですからね。そうでなければ新井さんと交互に投げてもらう予定でしたが、DH制となれば香菜さんにはピッチングに集中してもらった方が良いでしょう」
「念の為に新井も控えさせておく?」
「……いえ、新井さんの打撃は西東京選抜には必要ですので、新井さんには外野に入ってもらいます」
「わかった……。新井もそれで良い?」
「それが二宮と十文字の意見なら、私はそれに従うさ。2人が言うなら間違いないだろうしな」
「戻りました」
「じゃあ早川さんも合流した事だし、次の試合の作戦を伝えるよ」
私達埼玉選抜は対西東京選抜との試合に向けての作戦が大宮さんと坂柳さんから発表される……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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