4回裏は安打を打たれるも、なんとか無失点に切り抜ける。三つ子の連携プレー様々だね。
そして5回表……。
『西東京選抜、なんとここまでパーフェクト!この勢いで完全試合なるか!?』
『西東京選抜が完全試合を達成させるか、はたまた埼玉選抜がそれを阻止するか……。見物ですね』
そういえば私達まだパーフェクト決められてるじゃん……。三振してるのは番堂さんだけだけど。
「か、完全試合なんてさせないよ!」
「遥ちゃんガンバ~!」
このまま無抵抗で終わる訳にはいかないよね。なんとしてもまずはパーフェクトを阻止する!
(雷轟の2打席目か……。1打席目はこちらの誘いに乗ってくれたからなんとかなったけど、同じ手は食わないだろうね……。とりあえずスライダーを駆使して、打ち取りを試みようか)
(は、はい!)
ズバンッ!
『ボール!』
初球は縦に落ちるスライダー。まるでフォークのように滑らかに落ちるから、打つのも困難だよね。横のスライダーは滑るように曲がるし、斜めのスライダーは鋭利に落ちるし、それに加えてストレートとツーシームを混ぜた5球種を見極めるのはかなり難しい……。
更にストレートとツーシームは3種のスライダーとほぼ同速で投げてくるし、投球フォームもリリースポイントも一緒となると、余計に手出しがし辛い。
カキーン!!
『ファール!』
雷轟の場合は球の見極めについては問題ないし、あとはタイミング良く狙い球を打つだけか……。
「もう!次こそはホームランだよ!!」
(相変わらずよく飛ばす……。1打席目に打ち取れたのも鋼のツーシームを温存していたお陰かな?二宮の鋼に対する指示はここまでの展開を予測してのものだったと考えると末恐ろしいよ。敵対していた時はただただ厄介な存在だったけど、こうして共に戦うと、それ以上に頼もしい事はない……)
カキーン!!
『ファール!』
(そしてそんな二宮が雷轟遥の成長具合は中々予測が出来ないと言っていた……。いや、雷轟を含めた埼玉選抜全員かな?激情型チームは動きが読みにくいから、アドリブの先にあるものがどこまでの実力なのかも見定めないとね)
カキーン!!
『ファール!』
『またまた場外ファール!雷轟選手、鋼選手の球を悉く対応していっています!!』
『対する鋼選手はあそこまで自身の球を場外に飛ばされ続けているのに、かなり冷静に対処していっています。そして雷轟選手はその上を行くかのように、タイミングを合わせつつあります。1打席目に投げたツーシームのような温存させている球種を発揮するのか、それとも持ち球で抑え切るのかにも注目です』
鋼さんが冷静に対処しているのは十文字さんのお陰でもあるけど、それを差し引いてもバカバカと場外に飛ばされているのにめげずに投げているのは、きっと鋼さんに闘志があるからだろう。見習いたいね。
(次辺りが勝負球かな?斜めでお願い)
(はい)
次で10球目になるかな?鋼さんが投げたのは斜めに曲がるスライダー。コースはかなり高い。
(高い……。ここから曲がっても、ストライクゾーンに入らない?)
ズバンッ!
「う、嘘!?」
『ストライク!バッターアウト!!』
斜めに曲がったスライダーは外角高めのストライクゾーンギリギリを通った。雷轟は鋼さんのスライダーが予想よりも曲がった事に気を取られて、手が出なかった……。この三振はちょっと不味い展開になるかもね……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない