最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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遥「今日でこの小説が2周年を迎えました!」

朱里「よく毎日書けるよね。文字数はともかく……」

遥「これからもこの小説をお願いします!」

朱里「この小説もうすぐ終わるんだけど……」

遥「番外編込みで1000話いかないかな?」

朱里「二宮の番外編次第な気もするけど、多分900話前後が限界なんじゃないかな……?」

遥「続編も同時に投稿してるので、興味があったら見ていってね!」

朱里「だからまだこの小説終わってない……まぁ良いか」


県対抗総力戦!埼玉選抜VS西東京選抜⑭

ツーアウト二塁。左打席に番堂さんが入る。

 

「か、監督!番堂の奴本当に大丈夫なんですか!?ここまで3打席連続、9球連続でど真ん中のストレートを空振りしてますけど!?」

 

ゴウさんが番堂の打席入りに対して猛抗議している。まぁど真ん中のストレートを全部空振りしているから、気持ちはわからなくもないけど……。

 

「……問題ないよ。番堂さんはこの打席は打ってくれる」

 

「な、何を根拠にそんな事を……?」

 

「まぁ見ていればわかるかな。剛田さんも……いや、雷轟さんと早川さんもよく見ておいてよ。君達がやっている特訓の成果をね」

 

大宮さんがそう言うなら、多分大丈夫なんだと思う。しかし私達がやっている空蟬取得に関係がある事か……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

これまで空振りばかりを繰り返していた番堂さんが、ここに来て初めてストレートを見送った。

 

(ここに来てストレートを見送りましたか……。彼女の雰囲気から何かを試みようとしているのが伝わってきます)

 

(ど、どうするの瑞希ちゃん?)

 

(次は……でお願いします)

 

(う、うん……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

2球目もど真ん中を見逃し。本来ならサービスボールで、ラッキーボールなのに対し、番堂さんから見たその球はどんな変化球よりも難解な球種だろう。

 

「ちょ、ちょっと!本当に大丈夫なんですか!?」

 

ゴウさんが埼玉選抜の皆を気持ちを代弁した。この場においてほとんどの人がゴウさんと同じ気持ちだもんね。このままじゃ負けてしまうって……。

 

「……大丈夫。番堂さんはこれまでの打席とは違って、ちゃんと私の言った事がわかっているよ」

 

「監督が言った事……?」

 

大宮さんの発言に疑問を持った人が多いだろう。私も確信を持っている訳じゃないから、なんとも言えないけどね……。

 

(さて……。番堂さん、特訓の成果を発揮するまたとない機会だよ。静の打法のお披露目だ……)

 

既にツーナッシング。合計11球もど真ん中のストレートを当てられていない番堂さんの、そして埼玉選抜の命運は……。

 

「ふぅ……!」

 

「…………」

 

(2球程中央にストレートを投げましたが、何れも見送り……。彼女の集中力から察するに、打って出るのは次の1球……)

 

3球目。趣向を変えたのか、投げられたのはツーシームだった。コースは相変わらずの真ん中だけど……。

 

(このまま……このまま終わるようじゃ‼️この番堂長子様の名が廃る!!)

 

 

カキーン!!

 

 

「う、打った!?」

 

「あの番堂が……ツーシームとは言え、ど真ん中の球を……?」

 

ゴウさんの酷い言い様はともかく、番堂さんが遂にど真ん中の球を捉えた。

 

『ファール!』

 

しかし結果はファール。今のをホームランに出来なかったのはかなり痛い……。

 

(急なツーシームにも対応してきましたか……。真ん中に来るストレートが苦手というデータも、この場ではもう宛になりませんね)

 

(瑞希ちゃん、投げさせて……。私の、決め球を……)

 

(……わかりました。でしたらここにお願いします)

 

(ありがとう……!)

 

4球目。恐らくこの1球で決まるだろうね。

 

「これで……三振だよ!」

 

今鋼さんが投げたのは恐らく彼女の決め球だと思われる、斜めに曲がるスライダー。コースは番堂さんが苦手とするど真ん中から大きく曲がった低め。ギリギリのストライクゾーンだ。

 

「…………」

 

(監督は言っていた。捕手の眼前まで見てても対応が出来る神速のスイング……。それは風薙彼方の投げる豪速球に対応する為に編み出された、銃弾を刀で切り返す居合いの如きスイング。それこそが……!)

 

「空蟬……!!」

 

 

カキーン!!

 

 

「…………」

 

(完敗……ですね)

 

番堂さんが放ったその打球はバックスクリーンを越えるホームランとなった。

 

『な、なんとここまで全て三振だった番堂選手の逆転ツーランホームランです!!』

 

『彼女が苦手としてたであろうど真ん中のストレートを事前に捉えた事から、別の一手を取ったバッテリーでしたが、そんな急な対応にも番堂選手はキッチリと応える事が出来ました。良い一打です』

 

誰もが予測していなかった番堂さんのホームランに敵どころか、味方も脱帽していた。特にゴウさんが……。

 

「うーん……。まだ6割だね」

 

「えっ……?」

 

「今の番堂さんのスイングでまだ6割の出来だ。何としても決勝までに完成させてね?」

 

「は、はい!」

 

大宮さんが言っていた空蟬の完成条件……。それはあのスイングで吊るされた紙を10枚斬る事だそうだ。今の私達の最高が6枚斬りなのを見抜いて言ってるのかな?恐ろしい……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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