また今回は野球要素がないので、読み飛ばしても問題ないです。それでも読む方は閲覧注意です。
県対抗総力戦の準決勝戦が終わった頃。アメリカ某所では1人の少女が電話をしていた。
「そうか……。やっぱり埼玉選抜が群馬選抜への挑戦権を得たんだな。まぁ予想通りと言えばそうかな」
『あんたの言う通り、あたしは野球に集中してる。でも本当に良いの?今からでもそっちを手伝った方が……』
アメリカ某所では天王寺がイーディスに互いの近況報告を兼ねた雑談に興じている。
「問題ないさ。こっちにはアリスとロニエ、由紀と亜紀もいるからね。それにブラック達も付いてるし、こっちは負けないよ」
『まぁあんたがそう言うなら、そうなんでしょうね。それよりもたまには璃奈の所にも顔を出しなさいよ?顔には出てないけど、きっとあの子も寂しい筈……』
「……そんな事は私が1番よくわかっているよ。それでも璃奈は大丈夫だと言い張ってるんだ。今の私はそれを信じるしかない」
『天王寺……』
「……とりあえずこの騒動が終わったら、璃奈の所に顔を出しに行くよ。そこから先はノープランだけどね」
『そうしなさい。きっとその方が良いわ』
天王寺には血が繋がってはいないが、実の妹のように大切な存在がいる。彼女には自分が名乗っている天王寺の名字を与え、一時期は家族のように過ごしていた。しかし数年の時が過ぎれば、長期間離れ離れになってしまっている。
「それよりも……だ。鈴音と未来の話によると、ゲートが開く場所が県対抗総力戦が行われている球場らしい」
『なっ!?それってあたし達が試合している……』
「そうなるね。あの時と同じなら、恐らく決勝戦の後だと思われるけど……。イーディスは未来から何か指示を受けてる?」
『……ゲートが開いたら、あんた達に合流しろって言われてるわ』
「成程ね……。流石は未来。私達を越えた存在なだけあるよ」
どうやら群馬選抜の監督である響未来が先に備えて手を打っているようだ。天王寺はイーディスのその一言で凡その事は理解出来ていた。
『それはともかく、本当にあたしは行かなくても良いの?ジオット・セヴェルスの部下達との決戦に……』
「良いよ。イーディスは決勝戦まで野球に専念してて。戦力もあの時より大きく、強いから、心配はない」
『なら良いけど……』
イーディスはいまいち要領を得ていない表情をしているが、天王寺が大丈夫だと言うのなら、心配はしなくても良いのかな……と思っているようだ。
「そういえば県対抗総力戦でも打率10割をキープしてるみたいじゃん」
『あたしに掛かれば造作もないわ!でも他に10割打者がいない……私だけがトップを走り続けてるってのは結構嬉しいものね。真深やユイですら成し遂げていないみたいだから尚更ね』
(県対抗総力戦は打率の増減等はないんだけど……。まぁイーディスが機嫌良さそうにしてるし、言わないでおくかな)
「……まぁ埼玉選抜は手強い。その10割の記録も破られるかもね」
『それはそれで楽しみよ。ようやく強い選手達と張り合えるんだから!』
イーディスは埼玉選抜との対戦を楽しみにしている。それは真深の従姉妹である武田詠深や、風薙彼方の妹である雷轟遥の存在を聞いているからだ。
「……っと、そろそろ切らなきゃ。決勝戦、頑張ってね」
『ええ。そっちこそ、死ぬんじゃないわよ?』
イーディスとの通話を終えて、天王寺は1つ息を吐き……。
「さて、じゃあ行きますかね」
(この戦いが終わったら、璃奈とゆっくり過ごすのも悪くないかもね)
決戦の地へ向かうのだった……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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