最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

187 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ31

1回裏は吉川さんのピッチングによって三者凡退。山崎さん以外は打たせて取っていますね。

 

「吉川さんのピッチングスタイルは夏大会と変わらずバックの守備を信頼した打たせて取るもののようですね」

 

「恐らく監督の指導の賜物だろうな」

 

「私達は打撃に関してはある程度自由にやらせてもらえたけど、守備はそれなりに管理されてた……」

 

そういえば梁幽館の監督が栗田さんになってからは選手それぞれに打撃や守備に課題を出して管理させていると聞いた事があります。私には向かない規則ですね。戦術は友理さんもいる事もあり気が合いそうではありますが……。

 

「名将である栗田監督の指導によって梁幽館の投手は大体が吉川さんと同じピッチングをしていますね。しかしはづきさんは違いますよね?」

 

打撃方面では自由にしていた中田さんや陽さん出すら守備方面ではある程度管理されていた……。しかしはづきさんからはそれが感じられません。はづきさんの性格上そんな窮屈な野球を強いられていたら、こちらに愚痴が飛んできそうですからね……。

 

「はづき……?」

 

「秋大会の1回戦……はづきさんは熊谷実業を相手に全て三振の上に、無駄球が一切ない63球で試合を終わらせていました。完全試合とは言え全ての打者に対して三振を取りに行くピッチングを栗田監督は好まないと聞きます。いつ頃からかは知りませんが、はづきさんは自由にやらせてもらえてのではないですか?」

 

「何故そう思う?」

 

「これは私の持論に過ぎませんが、はづきさんはかなり我の強い人間です。加えて負けず嫌いですので、相手を捩じ伏せるピッチングを好みます。シニアでもそうでしたが、彼女はある程度自由にやらせた方が成果を発揮するタイプですからね」

 

シニア時代のはづきさんには基本中の基本を教えていれば、あとはほぼ自由にさせていました。その結果スタメンに食い込む事はありませんでしたが、可能性を見出だしてベンチ入りはさせていました。これは六道さんの監督としての慧眼ぶりがよくわかるでしょう。

 

「……驚いたな。全くその通りだ。監督は橘がある条件を達成させた事により、投球練習を自由にやらせてもらう権利を得た。監督の指定も今のフォームに変更する時くらいだろう」

 

「それってはづきが入部してすぐの頃の……?」

 

「ああ。自由にとは言っても橘自身は色々な奴に師事を頼んで投球も、打撃も今のように大幅成長を成し遂げた……。今の橘は私達を越える選手だ」

 

「それは私も同意」

 

どうやらはづきさんは入部直後に中田さんと陽さんと1打席勝負をして、それに勝ったみたいです。土壇場に強いというか、胆力があるというか……。はづきさんらしいですね。

 

(そういえばはづきさんのフォームがサイドスローからスリークォーターに変更されていましたね。栗田さんははづきさんの場合スリークォーターの方が更に伸びると判断したからでしょうか?)

 

スリークォーターになった事によって、球速が伸びました。変化球も3種のスクリューを中心にストレートと合わせて良い塩梅となっています。その内オーバースローになっても不思議ではなさそうですね……。

 

(それに2人の発言と言い、準決勝で吉川さんが投げている事と言い、はづきさんが今の梁幽館のエース、そして中心選手になっていますね)

 

この試合は吉川さんだけでなく、はづきさんも注目対象にしておきましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。