最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ35

試合は6回裏。

 

 

カンッ!

 

 

9番の武田さんがライト前に打球を飛ばしましたが、あれは悪手ですね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『アウト!』

 

「ライトゴロだと……」

 

「あの肩の強さは私達梁幽館の中では間違いなく1番……」

 

静華さんの能力に関して秋までの間ひた隠しにしていたようですね。中田さんと陽さんですら驚いているのがわかります。

 

(そして今のアウトが完全なトリガーとなりましたね……)

 

『アウト!』

 

「……!和美の球の勢いが上がった」

 

観客席越しからでもわかるでしょう吉川さんの能力の飛躍的上昇……。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

「完全に覚醒しましたね。吉川さんは柳大川越の大野さんと同じ条件でしたか……」

 

「あれが君の言っていた……」

 

「ゾーン……」

 

吉川さんの場合ははづきさんの存在がかなり大きいでしょう。そして美園学院との試合でのはづきさんの奮投を見たのも切欠となりそうです。

 

「中田さんも夏大会で武田さんからホームランを打った時にその片鱗は見受けられました。私達が見たのはあの一瞬だけでしたが……」

 

「……確かにあの時は確実に打てたと思ったが、もしやあれがそうだと言うのか?」

 

「条件についてはまだわかりませんが、調べてみればわかると思います」

 

加えてゾーン習得者はゾーン状態を自覚していない人が大半です。私の知る限りでゾーン状態を上手くコントロール出来るのは神童さんとフロイスさんくらいでしょう。

 

(まぁ風薙さんのようにゾーン状態に無自覚でも次元の越えた選手もいますし、ゾーン状態でなくとも力を発揮出来ている十文字さん等は神童さんと同等かそれ以上に厄介になってきそうですが……)

 

「私は……?」

 

「陽さんは直接確認は出来ませんでしたが、春大会や、去年の秋大会の映像でそれらしい雰囲気を感じたと神童さんが言っていました」

 

公式戦で梁幽館と当たる確率は低めに見積もっていたのでまだ調べていませんが、これを機に過去のデータを見直ししておきましょう。

 

「神童か……。彼女や君を含めた白糸台には色々と驚きの連続だな」

 

「味方になれば頼もしいけど、敵に回れば厄介極まりない。プロでは是非同じ球団で一緒に戦いたい……」

 

「……それに関しては私も同意見だな。神童もそうだが、君は別の意味で敵に回したくない」

 

「無茶を言わないでください。2人が指名されたチームは違う球団じゃないですか……」

 

陽さんは福岡にあるプロチーム。中田さんは東京にあるプロチームにそれぞれ指名されています。どちらも男女混合リーグですね。

 

(まぁ私は大学でキッパリと野球を辞めるつもりではありますが……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は2対1のまま、7回裏を迎えます。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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