最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ42

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

結局初回は三者連想三振ですか……。流れが悪いですね。こういう時はこちらもピッチングで流れを変えていくべきでしょう。

 

「この回は雷轟さんから……!」

 

2回表は4番の雷轟さんから始まります。それと同時に鋼さんから緊張感が感じられますね。

 

「雷轟さんは秋大会、関東大会と歩かされてばかりですね。それ程彼女の打力を恐れている投手が多いみたいですが……」

 

「……瑞希ちゃんは私が雷轟さんと勝負をするのは反対?」

 

「…………」

 

鋼さんが雷轟さんとの勝負に反対か私に尋ねてきます。

 

(鋼さんの実力はここ数ヶ月で急上昇している……。新越谷との練習試合では偶然打ち取れましたが、今度もそうなるとは限りません。更に新越谷は朱里さんが投げている以上得点も難しいとなると……)

 

「……私はこの状況下で雷轟さんと勝負をするのはおすすめしませんが、鋼さんが雷轟さんと勝負をしたいと言うのなら、私はそれに従います」

 

私個人としては歩かせる事を推奨しますが、この試合においては鋼さんの意思を尊重させても良いでしょう。全国大会で新越谷とは勝負しない訳ですから存分にデータを集められる……という大義名分もあるので、私としてはどちらに転んでも損はありません。

 

「瑞希ちゃん……」

 

「新越谷との練習試合を思い出して、雷轟さんに勝ちにいきましょう」

 

「うんっ!」

 

(鋼さんにとって雷轟さんはこの先大きな障害となるでしょうし、この関東大会もあくまで調整……。勝利するに越した事はありませんが、この試合は新越谷の1年生達のデータが取れれば充分でしょう)

 

雷轟さんとの勝負を通じて、鋼さんの更なる成長を期待しましょう。

 

(まずは低めにお願いします)

 

(うん!)

 

初球は低めにストレート。一応手を出すと詰まらせるようなコースに投げさせますが……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

とりあえずはストライク1つ目ですね。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

しかし2球目。タイミングをずらしたのにも関わらず、雷轟さんは豪快な打球を放ちます。

 

(タイミングをずらした筈なのに、あそこまで飛ばすなんて……)

 

(……やはり雷轟さんは油断ならない相手ですね。何れは和奈さんのように敬遠球を打つ方法を考えていそうです。和奈さんとは違って身長には難儀していない時点でいつか敬遠球もスタンドへ運ぶレベルのパワーを身に付けているでしょう)

 

或いは既に身に付けている可能性すらありますね。

 

(3球目は……?)

 

(以前に雷轟さんを打ち取った斜めに曲がるスライダーを意識させてみましょうか)

 

(了解!)

 

雷轟さん的にここは以前打ち取ったスライダーがちらつく筈……。それならここはストレートで打ち取りにいきましょう。

 

(ストレート!?)

 

 

カキーン!!

 

 

打球音はあれですが、当たり的には打ち取っている筈です。なので……。

 

『アウト!』

 

無事に打ち取る事が出来ました。とりあえずはこちらに流れを手繰り寄せる事に成功しましたね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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