最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ43

2回表は雷轟さんを打ち取った勢いで、そのまま三者凡退に。この調子で私達が先制点を取っていきたいですね。

 

「それでは行ってキマース!」

 

2回裏。この回の先頭打者であるバンガードさんが張り切って打席に向かいますが……。

 

「バンちゃん張り切ってるねー!」

 

「でもあの張り切りって空回りしそうな予感がするよ……」

 

鋼さんの指摘通り、あれは空回りの前兆です。バンガードさんは対ストレートにはかなり強く、新井さんのジャイロボールを完璧に打ち返す程の打者なのですが……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

このように変化球とわかると簡単に空振りしてしまいます。打てる時もあるにはあるのですが……。

 

「空を切る勢いが凄いね……」

 

「とても未来の4番打者とは思えませんね」

 

「あははっ!無様~!」

 

バンガードさんの空振りっぷりを見たベンチの皆さんは様々な反応を見せています。大星さんに至ってはゲラゲラと笑っています。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「……しかしこれは酷いな。いや、私がどうこう言える立場じゃないんだが、これはなんとかした方が良いんじゃないか?」

 

「……既に矯正プログラムは組んであります。しかしこの試合でやっていくのは難しそうなので試合が終わり次第、徹底的にやっていきます」

 

「そ、そうか……」

 

(いつもの無表情だが、怒ってる……よな?私が過去に二宮に対してサイン無視をした時の比じゃないぞ……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

結局バンガードさんは3球三振ですね。はぁ……。

 

「み、瑞希ちゃんが溜め息を吐いてる……」

 

「そ、それ程に酷かったのでしょうね。バンガードさんの空振りは……」

 

「ミズキから雷が落ちるんじゃない?」

 

「瑞希ちゃんって怒るにしても怒鳴るタイプじゃないと思うよ?多分諭すタイプだと思う」

 

何やらベンチ内で話していますが、私はとにもかくにもバンガードさんにお説教……ではなくお話です。

 

「……なんですか?あの大振りは?」

 

「ミズキさん、これには山よりも深く、海よりも高い訳があるのデース!」

 

どうやらあの大振りにはバンガードさんなりの大きな理由があったそうです。それは知りませんでしたね。

 

「ほう……?ではその理由とやらを聞かせてもらいましょうか?」

 

「み、ミズキさん怖いデスよ。smileデース!」

 

「前にも言いましたが、私は笑うのが苦手なんですよ。それよりも私とお話しをましょうか?」

 

「ひえっ……!」

 

楽しいお話タイムの始まりです。それにしても私の顔はいつも通りですよ?

 

「……二宮は怒らせるとヤバいな」

 

「瑞希ちゃんは普段は温厚なんですけど……」

 

「ああいう風に馬鹿をしない限りは無害……という訳か。私が過去に二宮のサインを無視して打たれた時もあんな風に怒りはせずとも、二宮はストレスを溜め込んでいた……と考えると、謝罪の意味も込めて今度あいつを労っておくかな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アウト!チェンジ!!』

 

バンガードさんとお話している間に2回裏が終わりました。しかも3人共三振ですか……。

 

(次の攻撃で私に回ってきますし、皆さんの為にも突破口は作っておきたいですね)

 

そんな想いを秘めて、3回表裏に臨みます。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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