最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ44

3回表。この回は朱里さんからですか……。

 

(先頭打者は朱里さんですか……。朱里さんは打撃方面でも一定以上の成績を残しますので、油断せずにいきましょう)

 

(うん!)

 

朱里さんはピッチングと同じように、バッティングでもその器用さを見せます。シニア時代でも一定の打率を残していますしね。

 

(今の鋼さんなら落ち着いて投げれば、痛打されないとは思いますが……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

初球は斜めに曲がるスライダー(その球種はカーブともスライダーともとれる事から『スラーブ』とも呼ばれています)。朱里さんは見送りですね。

 

(い、いきなりスラーブか……。これはコース的にも手が出ないよ)

 

この調子で対強打者用の配球を用いて朱里さんを抑えていきましょう。

 

(瑞希ちゃんのサインは外角低めにスライダー……!)

 

2球目。その結果は……。

 

 

カンッ!

 

 

「!!」

 

『打った!?』

 

タイミング完璧でしたね。どうやら朱里さんには読まれていたみたいです。レフト前ヒットとなってしまいました。

 

「タイムお願いします!」

 

次の打者を迎える前に朱里さんがタイムを掛けて、照屋さんと川口さんの元に駆け寄ります。それと同時に鋼さんがマウンドに駆け寄ってきました。忙しい状況ですね……。

 

「ごめん。打たれちゃった……」

 

「いえ、鋼さんが投げた球は決して悪くはありませんでした」

 

(恐らく朱里さんにこちらの配球が読まれている可能性が高いですね。一応3つ程パターンは用意していますが、それも全て読まれている可能性を考慮するのなら……!)

 

「み、瑞希ちゃんどうしよう……」

 

「どうするも何も、現状の私達に出来るのは配球を変えるくらいしかありません。打たれたら打たれたらでまた考える……それだけですよ」

 

おろおろと狼狽えている鋼さんを軽く慰め、私は朱里さん達の方を向きます。

 

「……それは本当なの?」

 

「まだ確証が持てないけどね。それに私と雷轟以外を相手にする時の鋼さんは……」

 

余り声は聞こえませんが、恐らくは配球の事について話しているのでしょう。

 

「鋼さん、初球の入り方で配球が読まれているとわかればパターンを変えていきますよ」

 

「う、うん……!」

 

(読まれている事も含めて、次はどうリードしましょうか……)

 

頭の中で複数の解答を浮かべて、次の打者との対戦に集中します。

 

「よろしくお願いします」

 

次の打者は照屋さん。そういえば小学校が同じでしたね。新越谷の(将来性抜群の)初心者の1人ですか……。

 

(この局面を乗り切れば、こちらが有利になるのは間違いないのですが……)

 

可能ならば、ここは抑えていきたいですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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