最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

211 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 秋~春へ55

二宮瑞希です。話の流れで山崎さんと雷轟さんが武田さんの家に泊まる……という流れになり、3人は出掛けて行きました。というのも……。

 

「早川さん。少し……話良いかしら?」

 

……という上杉さんのシリアスな雰囲気で朱里さんに話があるとの事です。それを見て、武田さんなりに気を遣った可能性が考えられますね。私も席を外そうかと考えていましたが……。

 

「二宮さんにも聞いてほしいの」

 

上杉さんの力強い瞳と言葉で私も残る事になりました。どうやら私にも何かしら関係のある話なのでしょう。

 

「……それで?上杉さんは何を聞きたいのかな?」

 

切り出したのは朱里さん。

 

「そうね……。色々と聞きたい事はあるけれど、早川さんに今の……3年前のリトルリーグの世界大会で私達に投げたあのストレートに見せた……球。それを教わったのはあの人で、良いのかしら?」

 

(まぁその質問になるよね……)

 

上杉さんの話とは朱里さんが投げたストレートに見せた変化球を誰に教わったのか……というものです。朱里さんは風薙さんに例の球を教わった訳ですが、風薙さんは上杉さんの直属の先輩らしいので、色々と考えたのでしょう。

 

(尤も3年前の時点で風薙さんは上杉さんにストレートに見せた変化球について話していなかったと思いますが……)

 

もしも話していたのなら、きっとどこかで打たれていたでしょうから。

 

「……あの人って言うのは、上杉さん達と同じ高校に通ってて、1つ上の先輩で、雰囲気がどこか雷轟と似ている……『風薙彼方』さんで間違いないかな?」

 

「……そうよ。私達がお世話になっている彼方先輩で間違いないわ。私達は彼方先輩に救われたの」

 

ここでようやく確信を突いた会話になりましたね。今まで上杉さんが切り出せなかったのはこの場に雷轟さんがいたからだと思われます。

 

(……という事は上杉さんは雷轟さんと初めて対面したその時点で雷轟さんが風薙さんの妹だと察したのでしょう)

 

上杉さんもウィラードさんも風薙さんの妹について何か聞いている事も考えると、上杉さんと雷轟さんがこうして出逢ったのも必然……というのは私の考え過ぎでしょうか?

 

「風薙さんは3年前の4月初旬まで日本にいて、それからアメリカに渡ったって話を聞いた……。上杉さん達が風薙さんと邂逅したのはその時なの?」

 

「……いいえ、私が彼方先輩と初めて会ったのはアメリカで間違いないけれど、それは4年前の春頃なのだから」

 

朱里さんよりも上杉さんを方が先に風薙さんと邂逅したみたいですね。という事はフロイスさんと出逢ったのも、朱里さんより上杉さんの方が先……と見るべきでしょう。

 

「そっか……。あの人は元気にしている?」

 

「ええ……。いつも太陽のような明るさで私達を引っ張ってくれているわ」

 

いつの間にか風薙さん中心の話になっていますね。雷轟さんがいては話せなかった内容だと考えると、今の内に話しておこうという腹でしょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。