最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

238 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 世界大会編24

2回裏。和奈さんから始まる攻撃ですが……。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

「やっぱ和奈は歩かされるよね~」

 

「敬遠球を打つ芸当もタイミングを誤れば、凡打に繋がりますからね。迂闊に打ちにはいけないでしょう」

 

 

カンッ!

 

 

続いて5番の剣さん。本来なら一二塁間を抜ける当たりなのですが……。

 

 

バシッ!

 

 

「ライトがあんなに前に……」

 

二重内野守備とも呼ばれる動きでライトが打球を捕り、そのまま併殺です。

 

「ああっ!?ゲッツー取られちゃったよ!」

 

「これがあるから、オーストラリア代表の野球は手強いんだよね。あの前進守備を抜ける当たりを打ったとしても、外野の3人は中でも足がかなり速い……。少なくともフライならあっという間に追い付かれるよ」

 

(そしてそれは美雨も同じ……。アタシと一緒に頑張ってきたのもあるし、オーストラリアのシニアにいた時もきっと並々ならぬ努力をしてきたんだろうな~)

 

「……アタシも負けてられないなぁ」

 

「いずみちゃん……?」

 

「何でもない☆」

 

いずみさんと王さんは今では同じ藤和高校の主力となっていますが、この試合においては敵同士……。それに加えて両方1番打者を担っています。打席の多いこの2人がどう活躍するのかも見物ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イニングは4回表。ここまで両チームノーヒットと投手戦になっています。

 

 

カンッ!

 

 

王さんは初球打ち。打球はセカンド正面ですね。

 

「任せろ!」

 

雷さんが素早い動きで打球を捕りに行っています。内野安打を狙われる恐れがあるからか、どこか焦りが見えますね。

 

 

スカッ!

 

 

「えっ……?」

 

……やってしまいましたね。

 

「こ、これって不味いんじゃ……?」

 

「し、しまった!?」

 

「…………!」

 

雷さんのトンネルを見逃さず、王さんは一塁を回ります。ランニングホームランになりそうですね。

 

「あ~あ。遂にやっちゃいましたねぇ……」

 

「まぁいつかやるとは思ってたけどね。どうせならうちとの対戦でやってくれたら良かったのに……」

 

雷さんと同学年のライバルである一色さんと綾瀬さんから見ても、いつかはやると思っていたようです。逆にこれまではなんとかなっていたのも驚きですね。

 

「ライトーっ!!」

 

外野はオーストラリア代表の走力を警戒して深めを守っています。理由としてはランニングホームランを狙われないように対応していく為なのですが、今回はそれが仇となってしまいましたね。

 

「くっ……!」

 

ライトにいる剣さんが打球に追い付く頃には王さんは三塁へと辿り着こうとしています。

 

「三塁蹴ったよ!」

 

「バックホーム!!」

 

剣さんの矢のような送球が一直線に高橋さんのミットに突き刺さります。

 

 

ズザザッ!!

 

 

王さんのスライディングと高橋さんのタッチするミットがほぼ同時……。かなり際どいですね。

 

『……セーフ!セーフ!』

 

結果としてはセカンドのエラーなのですが、ランニングホームランを決められ、かなり重い1点がオーストラリア代表のスコアに刻まれました。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。