最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

24 / 1797
※時系列は1年目の夏……全国大会前です。


番外編 宿題

私達新越谷高校野球部は紆余曲折あって、全国大会出場までに漕ぎ着けた。

 

(ここまで長かった……。でもこれから二宮や清本、金原がいるチームと当たるかも知れないんだよね)

 

県大会でも橘がいる梁幽館、友沢がいる咲桜と強敵と渡り合ってきた。だから全国出場を決めた二宮達にも負けないように頑張らないと……!

 

「全国大会が始まるまでに夏休みの宿題もしっかりと進めてくださいね?」

 

な、なんか藤井先生の方から圧が……!?

 

(ヤベ……。ヨミ、見せて)

 

「えー?菫ちゃんに見せてもらいなよ」

 

「菫が見せてくれる訳ねぇよ……」

 

「よくわかってるじゃないの」

 

(私も進行は著しくないけど……)

 

その圧にやられたのか、川崎さんが武田さんに助けを求めていた。まぁ宿題って写せばあっという間だもんね。自分の為にはならないけど……。

 

「集まって勉強する?」

 

「私の家なら多少広いので、多人数でやるのは丁度良いですよ!」

 

なんか周りは勉強会の流れになってるな。私はどうしようか……?

 

「朱里ちゃんも白菊ちゃんの家に行くよね!?」

 

「えっ?う、うん……?」

 

「勉強会、朱里ちゃんも参加するって~!」

 

「じゃあ明日、白菊ん家に集合な!」

 

『おーっ!!』

 

「お待ちしておりますね!」

 

な、なんか大村さんの家に行く事になった。まぁ良い機会だし、その日の内に宿題も終わらせるか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……で、翌日。道中に武田さんと合流したので、一緒に大村家に。

 

「大きい……」

 

「そうだね……」

 

大村家は和風の大きな家だった。武田さんはあんぐりと口を開けていた。道場を有している家だし、かなり大きいのは想定してたから、武田さん程の驚きはない。フロイスさんの家を見てなかったら、私も武田さんのようなリアクションをしてたかもね……。

 

「いらっしゃいませ!皆さんはもういらしてますよ!」

 

「私達が最後だったか……」

 

「お邪魔します。今日はよろしくね」

 

「はい!」

 

もう全員揃ってるらしい。ちなみに他の面子は川崎さん、藤田さん、山崎さん、そして雷轟だ。芳乃さんは全国大会に向けて他校の分析を行うらしく欠席で、息吹さんと中村さんはその付き添い、主将と藤原先輩は2人で勉強会。曰く「朱里と珠姫と菫がいるなら大丈夫そうだな」だそうだ。なんか責任重大感増すから、過度の期待は寄せないでほしい……。

 

「おはよ~!」

 

「おはよう」

 

4人と挨拶を済ませて、早速宿題に取り掛かる。

 

「……で、早速見せてほしいんだが」

 

見せてもらおうとするの早くない川崎さん?もう写す気満々じゃん……。

 

「そう言うと思って持ってきてません」

 

しかし武田さんのカウンターが炸裂。川崎さんの顔が青くなった。もう終わらせたのかな?

 

「えっ……って事はヨミちゃんは宿題終わったの!?」

 

「うん!」

 

あっ、山崎さんの顔も青くなった。こっちはなんでだろう……?

 

「私も全部終わったよ!」

 

「えっ!?遥も終わらせたのか!?」

 

「だって夏休みを満喫したいもん!その為には宿題早めに終わらさなきゃ!!」

 

「うっ……!」

 

雷轟の発言により、川崎さんに更なるダメージが……。

 

「まずは全部やってみて、わからなかったら教えるから」

 

「はい……」

 

そう言って武田さんは席を外した。雷轟もそれに着いて行く。私もさっさと宿題を終わらせるかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……」

 

「なんとか終わったね……」

 

なんとか宿題終了。山崎さんも同時に終わったみたいだ。

 

「そういえばヨミちゃんと遥ちゃんどこ行ったんだろ……?」

 

「……迷惑掛けてないか不安かも。ちょっと行ってくるよ」

 

他所様の家で雷轟と武田さんが迷惑を掛けてないか気になるし……。

 

「あっ、私も着いて行くよ」

 

山崎さんも連れて、雷轟と武田さんを探しに。一体どこまで行ったのやら……。

 

「はいっ!!」

 

……いたわ。中庭に。雷轟も一緒に何をやってるの?

 

「何やってるの2人共?」

 

「あっ、珠姫ちゃんと朱里ちゃん!今ヨミちゃんのティーバッティングを見てたんだよ」

 

「やー、バットが重かったからボールの上を叩いたつもりだったんだけど、大分下を叩いちゃったよ。多分疲労でヘッドが思ってたよりも下がってるのが原因かも……」

 

「へぇ……?」

 

「不調の正体は疲労、休み過ぎとかの体調変化による感覚との微妙なズレ……それは1日の中でもあるんだけど、優秀な打者はそれを織り込んでスイングを調整出来るんだよ!」

 

今武田さんが言ってた事はシニア内の打者がよくやってた。特に清本、友沢、金原、二宮が……。彼女達は紛れもなく優秀な打者なんだよね。

 

「へぇ。ヨミちゃん、打撃に目覚めたんだ?」

 

「……って遥ちゃんが言ってた!」

 

「私は芳乃ちゃんと朱里ちゃんから聞いたよ!」

 

「あっ、そう……」

 

それから他愛のない事を4人で話し、そろそろ戻ろうってなった。

 

「全国……。目指すは優勝だね!」

 

「……もちろん」

 

手強い相手は沢山いる。そんな中私達はどこまで行けるのか……。不安と楽しみが入り交じってるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ってみると、野球中継を見ている3人の姿が……。これ宿題終わってるの?

 

「こりゃ宿題終わってないね……」

 

「タマちゃんと朱里ちゃんは終わったの?」

 

「うん」

 

「私も終わったよ」

 

元々あと少しだけだったし……。

 

「白菊、開けなさい」

 

「あっ、お母様です」

 

部屋に入ってきたのは大村さんの母親だ。親子なだけあって、凄く似てるな……。

 

「西瓜を割ってきましたよ」

 

ん?切ってきたんじゃなくて、割ってきたの?剣道の技術で?凄く綺麗に等分されてるんだけど……。

 

「縁側でいただきましょうか」

 

「わーい!!」

 

縁側っていうと、さっき行ってた中庭が見える所だよね?なんか夏っぽいなぁ……。

 

「まだ終わってない人は駄目ですよ」

 

「ひえっ……」

 

「西瓜は冷蔵庫に入れておきますね」

 

大村さんの母親監修で川崎さんは宿題に追われたそうな。まぁドンマイとしか言い様がないね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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