二宮瑞希です。本日はキューバ代表との試合です。
「この試合に勝てば決勝戦ですね」
「そうだね。アメリカ代表も勝ってくるだろうし、私達も勝ちたい」
対キューバ代表の先発投手は渡辺さんですが、キューバ代表の打線を考えると長くは投げられないでしょう。それは恐らく朱里さんですらも……。
「キューバ代表の打線は韓国代表とも、台湾代表とも、アメリカ代表とも一味違いますから、投げる方はいつも以上に気を配る必要があります」
「そうだね」
まぁ私達バッテリーの出番は基本的に最終回ですので、ベンチにいる以上は応援しか出来ません。
『プレイボール!』
私達日本代表は先攻ですね。
「相手の先発投手ダルシユ選手ですね」
「まぁキューバ代表も出し惜しみしてる余裕はなさそうだもんね……」
まぁ私達日本代表はバリバリに出し惜しみをしている訳ですが……。
ガッ……!
いずみさんが初球から打っていきますが、その当たりは詰まっています。
「げっ……!」
本人もやってしまったって顔をしていますが、内野安打を狙おうと必死に走っています。
『セーフ!』
そして無事に内野安打になりました。ギリギリでしたね。
コンッ。
2番が送りバントを決めて……。
ズバンッ!
『ボール!フォアボール!!』
3番、4番と連続で四球……。これでワンアウト満塁となりました。
「チャンスだよー!」
「打ってけ打ってけー!」
確かに先制点獲得のチャンスではあるのですが……。
(何故でしょうか?嫌な予感が拭えませんね……)
「……?どうしたの二宮?」
「……少し、嫌な予感がしますね」
「嫌な予感……?」
端から見ると、今は日本代表の押せ押せムードに思えます。しかしその実……。
『アウト!』
後続の打者が真正面の内野ライナーを打ってしまい……。
ズバンッ!
(ストライク!バッターアウト!!』
更に三振をしてしまいます。
「ドンマイドンマイ!」
「今日の感じだと、まだまだチャンスは回ってくるよ!」
チームメイトを励ましている様子からも、何か……姉がよく言っている『フラグが建った』予感がビンビンします。
「よーし!皆?全速前進!ヨーソロー!!」
『ヨーソロー!!』
この正体はなんなのでしょうか……?
……という疑問はすぐに解決しましたね。
このシニアリーグの世界大会のルールの中には5回終了時点で7点以上の点差があるとコールドゲームになる……というものがあります。
更に4回までだと10点以上の点差があるとコールドゲームになる……というルールもあります。
これ等を踏まえて、今の日本代表の状況は……。
「頑張れーっ!」
「こんな所じゃ終われないよーっ!」
4回表時点で、私達日本代表は10点のビハインドを背負っています。絶体絶命のピンチというか訳です。
(私の嫌な予感の正体はこれだったのでしょう)
状況は最悪ですが、予感の正体がわかってスッキリしましたね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない