二宮瑞希です。アメリカ代表との試合が迫っている今、監督と今後の話し合いをしています。
「それで、アメリカ代表との試合ですが……」
「予定通りにいくつもりだったけれど、今回のキューバ代表との試合、そして今年のアメリカ代表選手達の能力や成績を見てみると考え直す必要があるわね……」
どうやら監督の想像以上に今日の試合結果と、アメリカ代表の選手能力上昇が響いています。どれだけ緻密に策を練ろうとも、どれだけのプレーを予測しようとも、選手がその上を行く事も珍しくはありません。
「それに関してですが、提案があります。私としては余りオススメは出来ませんが、日本代表の勝利の為と、何より彼女自身がそうなりたいと思っているでしょう」
「……聞かせてくれるかしら?」
私は対アメリカ代表に対する最善を監督に話します。
「先発投手とはまた別に、上杉さん専用の投手を用意するべきです。そして上杉さんと対等以上に渡り合える投手は……朱里さんしかいません。」
「成程……。朱里の今後の事を考えると確かに雨オススメは出来ないわね」
(でもこの方法以外でアメリカ代表を……上杉さんを打ち取る手段が思い付かないのがとても悔しい……。己の無力さを痛感したわ)
監督は悔しそうな表情で何かを考えています。恐らく先発投手を誰にするかと、朱里さんの本格投球をいつにするか……といったところでしょうか?
「……わかったわ。対上杉さんのワンポイントは早川さんに任せる事にしましょう。それなら早川さんと同じポジションを守れる投手を先発に据えましょうか」
朱里さんを野手として入れるなら、ライトになるでしょう。そして投手陣の中で外野を守れるのは渡辺さんと十六夜さんですが、この2人だと物足りない印象が拭えませんね……。
(そうなると強引亮子さんを先発に……いえ、病み上がりの亮子さんにそこまでの重荷を背負わせる訳にはいきません)
ですが亮子さんクラスの投手でないと、アメリカ代表の打線は抑え切れません。それならいっそ打たせて取る前提で組みましょうか。それなら1人だけ、条件に上手くはまりそうです。
「……1つだけ心当たりがあります」
「訊かせてもらっても良いかしら?」
「オーダーは守備寄りに固めて、三森3姉妹を全員スタメンでスタートさせます。これでこちらの守備範囲は大きく広がる事でしょう。そして三女の夜子さんは投手経験もあり、三森3姉妹の守備範囲を上手く活かしています」
(彼女達のデータは見た……。確かにあれ程の守備範囲であれば、ホームランを打たれない限りは長打になる事もなさそうね)
「……わかったわ。それでいきましょう。でも彼女に断られた時に備えて、何かしら対策していくわ」
これであとは夜子さん次第ですね……。世界一になる為に、最善を尽くしましょう。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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