二宮瑞希です。いつもの4人で最後のミーティングを行います。
「いよいよ明日だね~!」
「泣いても笑っても明日の試合が最後だもんね……」
「笑う側はこちらだと良いですね」
「そうだね」
監督と話したプランで五分くらいにまでは持ち越せると思っていますが、そこからどう上下するのかは当人達次第ですね。
「では対アメリカ代表のオーダーについて話しますね」
「……今までのオーダーはこの対アメリカ代表のオーダーを完成させる為の手探りなものでした。台湾代表、オーストラリア代表、キューバ代表との試合を私なりに振り返り、監督の意見も聞き、このオーダーが完成しました」
今から発表するオーダーは対アメリカ代表に特化したオーダーと言っても過言ではありません。そのオーダーは……。
1番 レフト いずみさん
2番 セカンド 三森朝海さん
3番 ショート 亮子さん
4番 ファースト 和奈さん
5番 センター 三森夕香さん
6番 サード 朝日さん
7番 ライト 朱里さん
8番 キャッチャー 私
9番 ピッチャー 三森夜子さん
こうなりました。
「えっ?メイン投手じゃなくて、夜子が先発なの?」
「監督曰く、朱里さん以外の投手陣は全員納得しているそうです」
朱里さんに関してはどうするかをギリギリまで悩みました。なので朱里さんには伏せて、他の投手陣に話を通しています。
「夜子さんの打たせて取るピッチングに、朝海さん、夕香さんの守備範囲を利用した布石になります。彼女達の話によりますと、3姉妹連携が出来れば問題ないとの事です」
恐らく朱里さん以外の誰が投げても打たれる事には変わりないでしょう。しかし朱里さんは完投させるには厳しいです。そうなると打たせて取る前提で迎えて行った方が気持ちも楽になると思います。
「3姉妹連携?」
「朝海さん、夕香さん、夜子さんの3人のポジションがどんなに無理矢理で、歪な形でも三角形になれば連携は可能だそうです」
「三角形……?」
どのような形でも3姉妹による三角形が形成されていれば、連携は可能だと当人達が言っていました。これもあの3人の強みですね。
「その詳細を話す前に、朱里さんをライトで採用している理由から話しましょうか」
「あっ、確かに朱里が頭から出てる!」
今までの朱里さんは最初の2戦では最終回のみ、キューバ代表との試合でも5回からの登坂でした。そしてアメリカ代表との試合では野手起用も兼ねてスタメンスタートです。
「朱里さんにはアメリカ代表の4番……上杉さんを相手に投げてもらいます」
「ワンポイントピッチングか……」
まぁ朱里さんに十六夜さん並のスタミナがあれば、完投も視野でしたが……。ままならないものですね。
「基本的に上杉さん相手以外には夜子さんに投げて貰うつもりです。状況によって前後はしますが、5回以降になるとワンポイントを止めて、朱里さんには本格的に投げてもらいます」
「それで朱里がライトでスタメンなんだね」
投手についてはこれで良いでしょう。夜子さんと朱里さんにはかなりの重荷を背負わせる事になるでしょうが、頑張ってもらいたいものです。
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