最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 世界大会編47

2回裏。この回は5番のウィラードさんから始まります。

 

「頑張ってね」

 

「言われなくても……」

 

上杉さん以外は夜子さんに投げてもらいます。多少不安要素はありますが、今の守備陣営ならきっと打ち取る事が出来る筈です。

 

(向こうも真深以外は別の投手で私達の相手をするみたいね……)

 

「来なさい!」

 

(それならその自信を……打ち砕いて、早川さんを出さざるを得ない状況にしてやるわ!)

 

「…………」

 

血気盛んなウィラード選手とは対照的に、夜子さんは冷静に私のミットを見ています。相手の圧に飲まれていないのは良い事ですね。

 

(それにしても……)

 

 

 

「…………」

 

 

 

(ワンポイントで来るにしても、日本代表には十六夜さん、渡辺さん、一色さんと強力なメイン投手がいる筈なのに、どうして彼女が先発に選ばれたのかしら?データによると、彼女は野手……なのよね?)

 

まずは初球。低めのストレートで様子見です。

 

(野手に抑えられる程……私達アメリカ代表は甘くないわよ!)

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

打球はライト線切れてファール。大きい当たりを打たれたにも関わらず、夜子さんは動じていません。

 

(シニア時代ものらりくらりとした投球をしてしましたからね。どんな相手でも関係なく、いつも通りに投げるだけ……という淡々とした精神面で相手打者を打ち取っていました)

 

(ライト線切れてファールか……。でも今の一発で外野がフェンスいっぱいまで下がってるわね。それなら……!)

 

 

カンッ!

 

 

1球目とは打って変わって浅い当たりを打ちました。打球は左中間に飛んでいきますが……?

 

「ここは任せてよ☆」

 

「お願いするわね!」

 

打球はいずみさんが処理するようです。素早い動きでボールに追い付き……。

 

 

ズザザッ!バシッ!

 

 

『アウト!』

 

スライディングしながら打球を捕りました。

 

(朝海達と守備練してて良かった~。アタシだって日々成長してるんだからね?これで日本代表は朱里と瑞希だけじゃないって事をわかってもらえたかな~?)

 

観客からの歓声が大きくあがります。ファインプレーなので、盛り上がりが凄いですね。

 

6番打者を相手取る前にタイムを取ります。何故かほぼ全員が集まっていますが……。

 

「いずみちゃん、ナイスプレーだよ!」

 

「今のプレーも昨日必死で練習したからね~☆」

 

「あ、あんな高度なプレーが1日やそこらで出来るんですか!?」

 

「それもいずみのセンスがあってのものだろう」

 

「いやいや、亮子の守備力には負けるって……」

 

いずみさんも亮子さんも並々ならぬ野球センスを遺憾なく発揮していますね。特にいずみさんはMVP候補にあがるでしょう。

 

「いや、私からしたら2人共同じだよ?」

 

すると朱里さんが突っ込み待ちの発言を……。どの口が言っているのでしょう。

 

「やー、朱里には言われたくないかな~」

 

「同感だ。朱里の場合はセンスはもちろんの事、並々ならぬ努力もして、今の朱里がいるからな」

 

どうやら亮子さんといずみさんも同じ気持ちを抱いていたようです。確かに天才という言葉は朱里さんの為にあるようなもので、しかも朱里さんは朱里さんで並々ならぬ努力をしています。努力の天才と言うべきでしょうか?

 

「わ、私は三森さん達も含む埼玉のシニアの人達が可笑しいと思う……」

 

ボソッと朝日さんが呟いた通り、埼玉のシニアの人達のレベルが高いのもまた事実……。今日のスタメンも朝日さん以外は埼玉のシニアですからね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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