最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 世界大会編54

和奈さんを打ち取ったにも関わらず、ウィラードさんはマウンドにいるまま……。それはワンポイントの終わりを意味します。

 

「それにしても思ったよりも早いね?早くても次のイニングくらいからだと思ってたよ」

 

「私も同意見です……が、リードを許してしまっている以上、予定よりも早めてのウィラードさん投入……という訳ですね」

 

予定が前倒しになったくらいなので、まだまだ想定の範囲内ですね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

5番の夕香さんは三振に。先程までアルヴィンさんの球とはレベルが違う故に、この打席は致し方ないでしょう。

 

「アンダースローだからなのかな……?感じる球速がアルヴィンの時の比じゃないわ」

 

「データを見る限りアルヴィンさんとウィラードさんの最大球速に差はほとんどありません。それでもウィラードさんの方が速く感じるのには2つの理由があります」

 

最大球速そのものは差がほとんどありません。しかしアンダースローであそこまでの球速を出せる投手……しかも高校生にそう多くはいないでしょう。

 

「2つの理由?」

 

「1つ目は夕香さんが先程言っていたように、ウィラードさんがアンダースローの速球派投手だから……。アンダースローは基本的に速球派の投手はかなり稀少で、ウィラードさんの場合はそれに加えてオーバースローの投手並の球速を持っています」

 

尤も夕香さんが空振りする理由の7割くらいは次の理由が当てはまるでしょう。

 

「2つ目は手元で伸びてくるストレートですね。これに関しては朱里さんも得意としていますが、ウィラードさんの投げるストレートは打者の手元で伸びていき、更に下から上にホップする印象なので、高めボール球3つ分のコースを予測してスイングしないと、当てるのがほぼ不可能になります」

 

「高めのボール球3つ分なら、見ていけば四球を狙えるんじゃないの?」

 

「それは無理でしょうね。ボールの軌道はストライクゾーンを確実に通っていく上に、ウィラードさんの投げるコースは絶妙に打者が手を出しやすいコースを突いて来るのですから……」

 

本当に厄介なのは打者が手を出しやすい……という部分です。元よりストライクゾーンを通ってくるコースなので、多少コースやフレーミングがずれたとしても、打者はほぼ確実に振って来るのです。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

これで三者連続三振ですか……。流れを完全に持って行かれましたね。

 

「……早川さん、少し早いけれど、裏の回から投げてもらっても大丈夫かしら?」

 

「……わかりました。残りの4イニング、精一杯頑張ります」

 

こちらも朱里さんを投入ですね。向こうに流れを渡し切らないように頑張りましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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