最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 世界大会編56

5回表。この回の攻撃は朱里さんからの打順ですね。

 

「じゃあ行ってくるよ」

 

「が、頑張って朱里ちゃん!」

 

「頑張ってください!」

 

朱里さんは日本代表のキャプテンというのもあって、絶大な人気を誇っていますね。新越谷でも人望のある選手なのは間違いないでしょう。

 

(そしてその実力も日本代表のキャプテンたるに相応しいものです。投打共に……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(やはり速いね……。しかも燕のように手元で伸びてるから、ついついボールの下を叩きかねない)

 

(早川さんとの対決……。早川さんが打者としても優秀なのはアルが投げてた時からわかっているのよ?だから……清本さんや、上位打線を抑えるつもりでいくわ!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(スライダー。でも清本に投げられた高速スライダーとはまた別の球っぽい……?それでもこのスライダーが凄まじいキレなのは間違いないけどね)

 

「朱里があっという間に追い込まれちゃった……」

 

「しかし朱里さんなら問題ないでしょう」

 

「どういう事?」

 

「少なくともこの打席では確実に出塁するという事です」

 

(それにリトル時代で見せた朱里さんのフォームと、今のウィラードさんのフォーム……。瓜二つなのはきっと偶然ではないのでしょうね)

 

恐らくはその辺りも攻略の鍵となるでしょう。

 

(外に1球外すぞ)

 

(そうね。様子見も兼ねましょう)

 

3球目は高めに曲がるシンカー。恐らくバッテリー的には様子見のつもりだったのでしょう。

 

 

カンッ!

 

 

(なにっ!?)

 

(今のを打ってくるのね……!)

 

朱里さんは確実に抑えに行く球の1つ前を完璧に捉えました。いずみさんや和奈さん程の精度ではないものの、朱里さんも悪球打ちが出来ます。今回は高めのシンカーを上手く打っています。

 

「やった!ノーアウト一塁!」

 

「チャンスの場面で上位打線に回ると大きいですよ!」

 

次は私の打順ですか……。セオリー的には送りバントでしょうか?それとも突き放す為にヒッティング……?

 

「えっ……」

 

「捕手が立ち上がった!?」

 

「一塁が埋まっているのに、敬遠するつもり!?」

 

相手バッテリーは敬遠を選択しました。私を歩かせる理由はいまいちわかりませんが、何にせよチャンスです。

 

「まさか瑞希を敬遠してくるとはね~」

 

「瑞希は粘らせると危険な打者だからな。下手に粘られて球数を費やされるくらいなら、4球投げて歩かせる方がマシ……と向こうも考えたのだろう。1打席目で粘りを見せてるしな」

 

どうやら相手バッテリーは球数を稼がれるのを嫌った敬遠のようですね。確かに多少粘って球数を稼ごうと考えていましたが、結果的にこれで良いでしょう。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

釈然としない部分もありますが、これでノーアウト一塁・二塁のチャンスです。確実に1点を取っていきたいですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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