最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

285 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目春⑥

二宮瑞希です。新入部員が4月時点での1軍選手20人以内に内定したのは、3人……。内2人は私がスカウトした選手だっていうのはありがたいですね。スカウトしてきた甲斐というものがあります。

 

「今日から1年生3人が我々1軍選手に加わる。自己紹介等は入学式の日に済ませたから省くが、それぞれが馴染めるように励んでくれ」

 

『はい!』

 

今の内に3人練習メニューを考えておくべきですね。

 

「では解散!」

 

特に斎藤さんと渡邉さんにはバッテリーとして信頼関係を築いてほしいので、その辺りの練習を中心に組み込んでみましょうか。

 

「あ、あの……!」

 

「どうした?」

 

「練習の指示を出されていないのですが、何をすれば良いんでしょうか……?」

 

指示がなく解散してしまったので、渡邉さんが困惑しながら新井さんに質問していました。

 

「あー。1軍の練習は自主練になっている。それぞれがそれぞれのやるべき事を自分で判断しろ……というのが、監督の方針らしい」

 

「な、成程……」

 

「今日から1軍になった1年生3人は全員早期入部した奴ばかりだし、仮入部期間までの間に白糸台の練習効率等を学んでいる前提での1軍昇格だ。もしもわからない事があれば、私達がなるべく答える。ただし頼り過ぎは駄目だぞ?」

 

「は、はい!」

 

未だに困惑気味ではありますが、渡邉さんもわかってくれたようですね。私はどうしましょうか……?

 

(他校の有力な1年生選手のデータの洗い出しをしつつ、渡邉さんと斎藤さんの個別練習メニューを制作するのも悪くないですね)

 

「二宮先輩」

 

私のやるべき事を考えていると、渡邉さんから声が掛かりました。

 

「どうしましたか?渡邉さん」

 

「私、二宮先輩からもっと色々訊きたいです。白糸台の練習設備は確かに超一流ですが、二宮先輩の捕手としてのノウハウを知りたい……というのが白糸台入学の決め手になったんですから」

 

渡邉さんはギリギリまで悩んでいたみたいですが、私の意見をもっと色々と訊きたいが為に、白糸台への進学を決意してくださったそうです。光栄な事ではありますね。

 

「……渡邉さんさえ良かったら、私と一緒に他校の有力な1年生のデータ解析をしますか?」

 

「はい!是非やりたいです!」

 

凄く興奮した様子で渡邉さんは食い付いてきました。そこまで興味が掻き立てられるものでしょうか?室内でずっと書面やパソコンの文字との睨めっこが続く地味な作業なのですが……。

 

「わ、私も一緒に行きたい。行っても良いですか……」

 

斎藤さんも食い付いてきました。データ解析とか興味なさそうに見えるのですが、断る理由も特にないでしょう。

 

「良いですよ」

 

「ありがとうございます」

 

(二宮先輩は指揮官としても優秀……。この人のところで、もっと色々と学びたい……!)

 

「では行きましょうか」

 

『はいっ!!』

 

こうなってくるともう1人の1年生が気掛かりになりますが、他の人達に任せて問題はないでしょう。私は私のするべき事をするだけです。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。